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IBM主導でオープンソースの個人情報管理プロジェクト

» 2006年02月28日 07時45分 公開
[ITmedia]

 米IBMとNovell、Parity Communicationsは2月27日、ユーザー中心型の個人情報管理ソフト開発を目指すオープンソースプロジェクト「Higgins」(コードネーム)にコードを提供すると発表した。

 HigginsはEclipseが管理するプロジェクト。銀行口座情報やクレジットカード番号、電話番号、医療記録といったオンライン上の個人情報管理を企業や組織任せにするのではなく、個人が管理できるソフトの開発に当たっている。ユーザーは、同ソフトを採用しているWebサイトに対してどの情報を公開するかを自分で決定できる。

 ユーザー側の簡単な操作で、例えば保険会社に対しては幅広い個人情報と医療記録へのアクセスを認める一方で、CATV会社には一部の情報しか開示しないといった利用が可能。企業側は自社のアプリケーションやWebサイト、ID管理システムにHigginsのサポートを組み込むことができる。

 ユーザー中心型のID管理ソフトをオープンソース方式で開発する取り組みはこれが初めてだという。オープンソースであるためLinuxやWindowsなど各種のOSとID管理システムに対応できるといい、IBMではID管理ソフトのTivoliにHigginsの技術を組み込む計画。

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