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相次ぐオンラインゲーム個人情報流出、GDHが役員処分

» 2006年03月07日 17時18分 公開
[ITmedia]

 東証マザーズ上場のGDHのオンラインゲーム子会社からユーザー情報が相次いで流出し、GDHは3月7日、村濱章司会長と石川真一郎社長らを減給とする社内処分を発表した。また情報管理室を新設し、個人情報の管理体制を強化する再発防止策も明らかにした。

 同社によると2月20日、ゴンゾロッソオンラインが運営する「Master of Epic」で、既存アカウントを移行中の仮登録ユーザーの一部に当たる1372件分が、ゴンゾロッソのFTPサーバを介して流出したことが分かった。

 流出情報にはゲームIDとパスワード、生年月日、メールアドレスなどが含まれていたが、「氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号などの情報は含まれていないものと認識している」という。

 また3月2日には「ナイトオンライン」で、イベント当選者への通知メールに、当選者26人のメールアドレスがCC欄に誤って記載されたまま送信されたことが分かった。ユーザーの氏名や住所、クレジットカード情報などは含まれていないという。

 これを受け、GDHは村濱会長、石川社長の代表取締役2人とGDH取締役1人、ゴンゾロッソオンライン代表取締役1人を減給30%・2カ月とするなどの社内処分を決めた。情報管理室の新設のほか、厳格な運用規定の制定や四半期ごとの情報監査、システム人員の補強による情報処理工程の見直しといった再発防止策を実施する。

 GDHは「お客様に多大なご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「継続してセキュリティ体制の見直しと改善を行い、再発防止に徹底して努め、お客様と社会の信頼回復にGDHグループ全社をあげて取り組んでまいります」としている。

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