米Googleが、本来公表するはずでなかった業績見通しを手違いでサイトに掲載してしまったと、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかにした。
3月7日付のSEC提出書類によれば、Googleは3月2日、翌日のアナリスト説明会用の資料を投資家ページに掲載した。ところがこの中に当初、「当社の広告事業は現在のところ堅調に伸びており、今年の60億ドルから来年は95億ドルに増加すると予想していた。しかし強力な競合企業がトラフィック獲得に動いており、AdSenseの利益幅は2006年以降、縮小するだろう」という記述があった。
Googleの説明によれば、この記述は昨年10〜12月期の初頭に、製品戦略に関する内部のプレゼンのために準備されたものであり、アナリスト説明会のために準備されたものではなかったが、手違いでアナリスト説明会のスライドに挿入されてしまった。
「これは財政計画の目的で作成されたものではなく、業績予想とみなされるべきではない」とGoogleは強調。同社は従来からの方針で売り上げ予想を公表しておらず、AdSenseの利益幅に関するコメントはGoogleの現在の予想を反映していないと釘を刺している。
Googleがアナリスト説明会用にサイトに掲載した資料では、無制限のオンラインストレージ提供計画についても公開するはずではなかった情報を誤って掲載してしまい、後に削除している。
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