米Microsoftは欧州委員会から罰金警告を受けている問題で3月21日、ワークグループサーバプロトコルプログラムのライセンシーに対し、無償の技術サポートを自発的に提供すると発表した。
さらに、ライセンシーの開発プロセス促進を支援するため相手先に赴いて助力すると表明。同プログラムの技術文書を補強するために複数のプロジェクトを打ち出す計画を、遵守状況監視者に提出したことも明らかにした。
技術サポートの提供は無制限となり、ライセンシーは必要なだけ、Microsoftの専門家によるサポートが受けられる。これまでの同社提案では無償技術サポートを500時間までに制限していた。
Microsoftが自発的にこうした行動を取るのは、欧州委員会から12月に通告された問題と、3月10日の書簡で指摘された問題に対処したものだと説明している。
Microsoftでは欧州委員会の命令を受け、ライセンシーがWindows Serverの通信プロトコルを実装するための技術文書を提出したが、欧州委員会ではこの文書について不完全、不正確、利用不可能だと批判していた。
なお、Microsoftによればこのプログラムのライセンス契約を結んだ企業はまだ1社もないという。
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