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レコード業界、P2Pユーザーに対し2000件の訴訟

» 2006年04月04日 17時59分 公開
[ITmedia]

 国際レコード産業連盟(IFPI)は4月4日、ファイル交換ユーザーを相手取って10カ国で約2000件の訴訟を起こしたことを明らかにした。

 同連盟および各国の関連団体は、大量(数百から数千)の著作権付き音楽をアップロードした個人を提訴した。これら訴訟は主要なP2PネットワークFastTrack(Kazaa)、Gnutella(BearShare)、eDonkey、DirectConnect、BitTorrent、Limewire、WinMX、SoulSeekのユーザーを対象とし、オーストリア、デンマーク、フィンランド、ドイツ、香港、アイスランド、イタリア、ポルトガル、スウェーデン、スイスで起こされた。刑事訴訟も民事訴訟も含まれており、被告は数千ユーロの賠償金支払いを求められる。

 IFPIによると、レコード業界がこれまでに起こしてきた対P2Pユーザー訴訟では、フィンランドの大工、英国の郵便配達人、チェコのIT管理者、ドイツの判事、フランスのシェフ、英国のカウンセラー、退職したドイツ人夫婦などが提訴されている。

 被告の大半は20〜35歳の男性で、子どもの楽曲交換に対して保護者が起訴されたケースも多いという。IFPIは保護者に対し、子どもが家庭のコンピュータで行った行為に対し、保護者が責任を負うことになると警告している。

 レコード業界は訴訟のほか、P2Pでの違法な楽曲交換に歯止めを掛けるための啓蒙キャンペーンを行っており、PCからP2Pソフトを削除するツール「Digital File Check」も提供している。

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