米Googleが、オーストラリアの大学院生が開発した検索アルゴリズムの権利を買収した。豪ニューサウスウェールズ大学(UNSW)が4月11日、明らかにした。
さらに同社は、このアルゴリズムを開発した同校コンピュータ科学工学部博士課程のオリ・アロン氏(26)を社員として雇ったという。
このテキスト検索アルゴリズムは「Orion」と呼ばれ、既存の検索エンジンと連係してその機能を拡大することで、検索をスピードアップする。
Orionについて説明した昨年9月のプレスリリースによると、Orionは検索キーワードに強く関連するトピックを含むページを発見し、そのページの一部を検索ユーザーに返し、そのキーワードに関連するほかのトピックをリストアップする。
「検索結果がすぐに広範なテキストの引用という形で表示され、ユーザーはWebサイトにアクセスしなくても関連情報を手に入れられる。検索キーワードに関連するほかの関連トピックの検索結果も表示されるため、ユーザーは追加の関連情報を入手できる」とアロン氏は説明していた。
例えば「American Revolution」を検索すると、Orionはこのフレーズを含む引用を表示し、さらに「American History」「George Washington」「American Revolutionary War」「Declaration of Independence」「Boston Tea Party」に関する検索結果も表示する。
アロン氏はGoogleで働きながら、UNSWでフルタイムの学生を続けており、博士号取得のために発明を続けるという。
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