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タッチパッドがペンタブレットに ワコム新技術、富士通ノートに採用

» 2006年04月11日 21時23分 公開
[ITmedia]

 ワコムは4月11日、電子ペンと指の両方で入力操作が行える「ペナブル・デュアルパッド」を開発し、富士通がノートPCに採用したと発表した。通常のタッチパッドとしての利用に加え、電子ペンによるメモ書きやペイントなどが可能になる。

photo 「FMV-BIBLO」の「NBシリーズ」が搭載した「フラットポイント・デジタイザ」

 一般のタッチパッドに使われている静電容量方式のセンサーと、ワコム独自の電磁誘導式センサー・コントローラをシステム化した。指先でタッチパッドを操作している状態で電子ペンが近付くと、ドライバが自動的に電磁誘導センサーに切り替え、ペンで入力できるようになる。ペンを遠ざけて感知しなくなるとタッチパッドに切り替わる仕組みだ。

 富士通は「FMV-BIBLO」のA4モデル「NBシリーズ」2モデルに「フラットポイント・デジタイザ」として搭載した。電子ペンとペイントソフトなどを使えば、線の強弱や色の濃淡を表現しながら写真の加工などを楽しめる。

 従来のタッチパッドと同じスペースで電子ペンセンサーを実装でき、設計を変更せずにノートPCにペン入力機能を追加できるという。ワコムは1年間で50万本の出荷を見込んでいる。

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