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デジタルデータなのに“1点もの”――「太郎商店」とフジテレビ、バカコンテンツ開発

» 2006年04月26日 15時32分 公開
[ITmedia]

 「コレジャナイロボ」や「自爆ボタン」などジョークグッズで人気のグッズレーベル「太郎商店」は、フジテレビジョンのデジタルコンテンツ部と共同で、有料コンテンツを製作するプロジェクトを4月26日に始める。手軽に複製できるはずのデジタルコンテンツながら、あえて受注生産限定にし、1点ものとして売り出す。

 第1弾は、台紙をダウンロードして組み立てるペーパークラフトロボ「コレジャナイロボ<紙グレード>」。ロボの顔は1点ものの手書きで、「当たりバージョン」「フジテレビ特別バージョン」などがあるという。製作には、「宇宙戦艦ヤマトリアルペーパークラフト」などで知られる松本圭司さんが参加する。

 第2弾はPC用デスクトップアイテム「自爆ボタン・デジタル」(略称:自デジ)。第3弾は「野望スクリーンセーバー<あなたの期待に応えたいバージョン>」の予定。開発は5〜7月の期間限定で、それぞれ製作過程をブログで公開。その後売り出す。

画像 開発ブログ

 太郎商店はザリガニワークスのグッズレーベルで、商品を1つ1つ手作りするローテクさが売り。デジタルでも1点ものにこだわることで、「通常のデジタルコンテンツでは味わえない、ぬくもりのある、手触り感のあるコンテンツを提供する」(フジテレビ)としている。

 ザリガニワークスの武笠太郎代表取締役は今回の企画について、「普段の太郎商店の手法から一番縁遠いと思っていた『デジタル』な物作りに最初は戸惑ったが、アナログもデジタルも『玩具』を作ってお客さんに楽しんでもらうという目的は同じ。デジタルトイならではの楽しさとバカバカしさに満ちた結果になると思う」などとコメントしている。

画像 太郎商店が販売中の「コレジャナイロボ」。プレゼントを開けた子供が「欲しかったのはこれじゃなーい!!」と叫ぶような、絶妙な偽物感が売りだ

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