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パイオニア、849億円の最終赤字 PDP価格下落で

» 2006年04月27日 16時04分 公開
[ITmedia]

 パイオニアが4月27日に発表した2006年3月期の連結決算(米国会計基準)は、売上高は前期比6.2%増の7549億6400万円だったが、純損失は849億8600万円と、損失幅が前期の約10倍に拡大した。プラズマディスプレイの価格下落や、DVDレコーダーの不振が響いた。

 営業損失は164億900万円、継続事業の税引き前損失は711億6500万円、同純損失は857億5800万円。

 ホームエレクトロニクス事業の売り上げは、前期比9.9%増の3546億9000万円、営業損失は351億8400万円。プラズマディスプレイは、自社ブランド製品の海外売り上げが伸びて30%の増収だったが、価格が急速に下落して利益を圧迫した。DVDレコーダーやDVDプレーヤー、ステレオシステムの売り上げは減った。

 カーエレクトロニクス事業の売り上げは、前期比8.9%増の3305億2200万円。開発費などがかさみ、営業利益は同5.9%減の174億8600万円だった。

 特許事業の売り上げは、光ディスク特許の一部で期間が満了したことなどにより、前期比16.6%減の85億4000万円。営業利益は同23.1%減の72億1700万円だった。

 今期は、プラズマディスプレイの売り上げ増やカーエレクトロニクス製品の利益増を見込んでおり、売上高8300億円、営業利益120億円、税引き前利益135億円、純利益30億円と予測している。

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