先週Macファンサイトの間で、Apple Computerが間もなく新モデル――おそらく「MacBook」という名称の――を投入するとの憶測が浮上した。
このMacBookはコンシューマー向けノートモデル「iBook G4」に取って代わるものであり、また最近リリースされたIntelプロセッサ搭載の「MacBook Pro」の低価格版になるだろうと噂されていた。
しかし直接的な証拠はほとんどない。匿名の情報筋はMacRumorsサイトに、Apple直営店は看板を受け取っており、これは5月9日までは掲示されないはずだと伝えた。
ThinkSecretやAppleInsiderなどほかのサイトも、5月9日がMacBookの発表日だとする記事を掲載した。
特に興味深いのは、AppleのWebサイトに、ナビゲーションスレッドに「MacBook」という名前が表示されたブランクページがわずかな間出現したことだ。すぐに消えたこのページのスクリーンショットはThinkSecretに掲載されている。
噂の多くは、iBookの12または14インチディスプレイとは違って、MacBookは13.3インチディスプレイを搭載するというものだ。MacBookがIntelのCore SoloとCore Duoのどちらを搭載するかに関しては意見が分かれていた。
MacBook発売に最適なタイミングは急速に近づいていると一部の観測筋は指摘する。
「難しいことではない」とNeedham & Co.のアナリスト、チャールズ・ウルフ氏は語る。同氏によると、現行iBookはK-12(幼稚園から高校3年生まで)の教育市場で大量に売れている。教育機関向けの商戦期は6月1日ごろから8月末までだ。
「この市場のすべての人が、Appleは(PowerPC)G4搭載のiBookを提供していることを知っている。もしもAppleがMacBookをたくさん売りたいのなら」、新モデル、つまり置き換えモデルをすぐに投入する必要があると同氏は指摘する。
昨年6月に、Appleのスティーブ・ジョブズCEOは、MacラインをIBMとFreescaleが開発したPowerPCからIntelプロセッサに移行するという驚きの発表をした(特集参照)。このときジョブズ氏は、移行プロセスは2006年6月に始まり、2007年6月までには製品ライン全体がIntelベースのみになると語っていた。
しかし、Appleは予想より早くこの約束を実行し、1月にIntelベースのiMacとPowerBookの置き換えモデルであるMacBook Proを発表した(1月11日の記事参照)。
Intel iMacはしばらくの間、PowerPCベースのモデルと並べて販売されていた。同様に、15.4インチディスプレイのMacBook ProはPowerBookに完全に置き換わったわけではなかった。その後数カ月間、PowerPCベースのPowerBookはまだ販売されており、またAppleは12インチと17インチディスプレイのMacBook Proを提供していなかった。だがこのサイズのPowerBookはまだ提供されていた。Appleは4月についにIntelプロセッサ搭載の17インチディスプレイMacBook Proを発売した(4月24日の記事参照)。
Appleは2月に、同社の最低価格帯のエントリーモデルであるIntelベースのMac miniを投入した(3月1日の記事参照)。
IntelベースMacは既存のMac向けソフトをネイティブでは実行できないが、これらのMacにはエミュレーション環境「Rosetta」が付いてくる。Rosettaは、ほとんどのPowerPCネイティブのMacソフトを新しいMacで動かせるようにする。多くの開発者は、自身の製品をPowerPCベース、Intelベースの両方のMacで動作するUB(ユニバーサルバイナリ)形式のバージョンで提供している。
今回の噂が本当なら、Intelプロセッサへの移行が必要な残りのMacはデスクトップラインのPower MacとサーバシステムのXserveだけになる。
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