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三洋、純損失2057億円 今期黒字化へ

» 2006年05月18日 20時42分 公開
[ITmedia]

 三洋電機が5月18日に発表した2006年3月期の連結決算(米国会計基準)は、2057億円の純損失を計上した(前期は1715億円の純損失)。デジタル家電や半導体が苦戦した上、構造改革費用が響いた。今期は一転して黒字化する見込みで、200億円の純利益を予想している。

 売上高は前期比3.5%減の2兆3970億円、営業損失は172億円(前期は352億円の利益)、継続事業の税引き前損失は1657億円(同688億円)。

 北米で好調だった携帯電話や、カーナビ「GORILLA」シリーズの売り上げが伸びたが、デジタルカメラやテレビ、液晶プロジェクターの売り上げが価格下落の影響で減った。

 携帯電話やノートPC向けリチウムイオン電池は堅調。昨年11月に発売したニッケル水素電池「eneloop」など市販用二次電池も好調だった。

 半導体は新潟県中越地震の影響から新製品開発が遅れ、受注も震災前の水準に戻らず売り上げが減少した。光ピックアップも価格下落で売り上げが減った。

 今期の見通しは、売上高2兆4000億円、営業利益650億円、税引き前利益400億円、純利益200億円。太陽電池やハイブリッド自動車用二次電池、次世代携帯電話などを強化するとしている。

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