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ユーザーが作るUI「CGUI」が普及 NRIが見るWeb2.0時代

» 2006年05月19日 09時00分 公開
[ITmedia]

 ユーザーが自ら作ったインタフェース「CGUI」が2009年度に普及する――野村総合研究所(NRI)はこのほど、2010年度までのWeb技術の進展を予測する「ITロードマップ」の最新版で、こんな見通しを示した。Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)やFlashなど、豊かな表現力と高い操作性をクライアントに持たせられるリッチクライアント技術の普及がカギを握るという。

 Web2.0のトレンドの特徴の1つとして、ユーザーが情報発信するCGM(Consumer Generated Media)を挙げ、ユーザーがAPIとリッチクライアント技術を活用して自らUIを作り、公開する「CGUI」が萌芽し始めていると指摘。「Yahoo! Widget」や「Google Sidebar」がその例だ。今後、APIを公開する企業が増えれば、CGUIが普及・一般化していくと見ている。

 SOA(サービス指向アーキテクチャ)の普及にも、リッチクライアントが一役買うと見る。SOAでは、アプリケーションやビジネスルールの変更に関わらずUIを統一できるが、今のリッチクライアント技術では力不足。2008年度には、サーバ側の変更をリアルタイムにクライアント側に反映できるリッチクライアント製品の登場が期待でき、SOAの本格普及につながると見ている。

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