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P2P企業、Skypeの技術めぐりeBay提訴

» 2006年05月25日 08時04分 公開
[ITmedia]

 P2PソフトMorpheusの提供元StreamCast Networksが5月23日、eBayおよび21の被告を相手取って訴訟を起こしたことを明らかにした。

 同社は、Skype創設者のニクラス・ゼンストロム氏とヤヌス・フリス氏らが、StreamCastの資産と顧客基盤不正に流用し、Skypeに利用されているFastTrack技術の権利を違法に移したと申し立てている。

 同社はRICO Act(組織犯罪を取り締まる法律)や独禁法などの下で、eBayの新しいSkype製品の販売・宣伝を全世界で差し止める命令と、損害賠償(金額は特定されていない)を求めている。

 この訴訟は先にカリフォルニア州中央地区の連邦裁判所で起こされたもので、22日に訴状が修正され、Skypeの親会社であるeBayが被告に加えられた。

 「被告らの多くは共謀してMorpheusをFastTrack P2P市場から閉め出した」とStreamCastは発表文で述べている。「ゼンストロム氏らがSkypeをeBayに売却して利益を上げることができたのは、被告の多くがStreamCastのものであるはずのFastTrack技術を不正流用したためだ」

 StreamCastはゼンストロム氏とフリス氏が創設したKazaaと、FastTrack技術のライセンスをめぐり対立した経緯がある。

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