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「更新が無料」のセキュリティソフト、ソースネクストが発売

» 2006年05月29日 19時10分 公開
[ITmedia]

 ソースネクストは5月29日、年間更新料を無料にしたセキュリティソフト「ウイルスセキュリティZERO」を7月6日に発売すると発表した。価格は3970円(税込み)と、同社が販売中の1980円ソフトに比べると高いが、年間更新料・バージョンアップとも無料とすることでトータルの割安感をアピール。1年間でシリーズ合計200万本の販売を目指す。

photo 新製品を発表する松田社長

 「ウイルスセキュリティ」は、ウイルス対策機能やファイアウォール機能、スパイウェア対策機能などを含む統合型セキュリティソフト。従来版は1980円と安価だが、1年間の使用期限後もウイルス定義ファイルを更新しながら使い続ける場合、更新料として年間1980円を支払う必要があった。

 新ソフトは3970円と約2000円高くなったが、年間更新料の支払いは不要で使い続けることができる。内部エンジンを丸ごと作り替えるようなメジャーアップデートでも、無料でバージョンアップ可能という。Windows Vistaの公式サポート期間が終了する2016年(予定)まで使用できる。

 同社がユーザーを調査したところ、「セキュリティソフトの更新費用が高い」「期限切れメッセージがわずらわしい」といった不満が多かったという。セキュリティソフト大手各社の年間更新料は4000円台から3000円台。長期間使った場合には、ソースネクスト製品の割安感が高まる計算になる。

 同社の松田憲幸社長は「セキュリティソフトは好きで使う人はいないし、使って面白いソフトでもない。単純にコストだ」と指摘。ユーザーは極力低コストなセキュリティソフトを望んでいると見る。

 同社によると、2005年のコンシューマーセキュリティソフト市場で、同社のシェアは16%で3位。今後、「ウイルスセキュリティ」シリーズ合計で年間200万本の販売を見込み、シェアを35%に高めてトップシェア獲得を目指す。

photo 2005年の国内市場シェア

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