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mixiの不安News Weekly Access Top10(2006年6月18日-6月24日)

» 2006年06月26日 17時10分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは、2ちゃんねるで大規模な障害が起きたという記事。2ちゃんねるの運営サイドに入った連絡によると、原因はDDoS攻撃だったようで、現在は復旧している。

 2位には、mixiでチェーンメールのように流行した日記に関する記事が入った。mixiではこれ以前にも何度かチェーンメール・チェーン日記が流行していたが、今回ほど急速に広まったのは初めてなようだ。

 この騒動を見ていて思い出したのだが、記者も大学1年のころ、チェーンメールを流してしまったことがある。内容は忘れてしまったが「早くみんなに伝えないと!」と焦り、当時アドレス帳にあった全員に、メールを転送してしまった。

 その直後、ネットに詳しい同級生から「これはチェーンメール。絶対に回してはいけない」と言われたが、「私はいいことをしたはずなのに」と釈然とせず、激しく反論した記憶がある。今思うと私が100%間違っていた。

 mixiチェーン日記を巡る今回の騒動で記者が不安に思ったのは、日記を書いたユーザーの周辺には、それをたしなめたり、事実関係の確認を促すユーザーがほとんどいなかったことだ。多くの日記のコメント欄には「ありがとう!」「怖いね」などというコメントが並び、情報を疑う意見が見られなかった。「mixiは安全だと思っていたのに」という書き込みも多く、mixiやネットに対して無防備なユーザーが多い、という印象を受けた。

 混乱が広がった理由を、ユーザーのリテラシーだけに求めるのは適切でないかもしれない。運営元のミクシィが、mixiの脆弱性を「こっそりと」修正し続けていることも問題だろう。脆弱性情報が公開されていなかったため、チェーン日記の内容が本当かどうか確認するのが難しく、ユーザーは嘘っぽい情報でも「本当かもしれない」と疑心暗鬼になってしまったようだ。

 450万人以上が利用し、日々ユーザーが増えているmixiだが、ネット初心者を含めたユーザーが安心して利用できるサービスになるには、解決しなくてはならない課題がまだまだ多そうだ。

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