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昭文社、3次元地図でカーナビ市場に参入

» 2006年09月25日 21時22分 公開
[ITmedia]

 昭文社はモバイルマッピングと共同で、3次元地図を活用したカーナビゲーション事業を展開する新会社「キャンバスマップル」を9月25日付けで設立し、カーナビ市場に本格参入すると発表した。

 新会社の資本金は1億5000万円で、両社が折半出資する。高精度な3次元道路データを構築して昭文社の地図コンテンツ融合し、カーナビメーカー向けに地図データの提供などを行う。

 高さ(Z座標)データを含む3次元データは、現在カーナビで利用されている2次元データと異なり、実際の走行距離との誤差が出にくいため、高架下道路などでも正確に誘導できるという。将来は、GPSに依存しない自律航法によるカーナビも開発可能になるとしている。

 3次元データは計測車で計測するため、従来の手法よりも精度が向上するとしている。計測時は、周辺画像を5メートル間隔で撮影し、道路標識や交差店名、周辺店舗などの情報も同時に取得。全国の道路の周辺画像のライブラリー化も可能としている。

 新会社は、全国の道路データの整備・構築を2年強で行う計画で、3年後に10億円、5年後に70億円の売り上げを見込む。

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