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Googleは「どうしてYouTubeといっしょになったか?」

» 2006年10月11日 16時47分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 16億5000万ドルで「YouTube」を買収したGoogle。一方で、YouTubeのライバルともいえる映像サービス「Google Video」も自身で運営している。「どうしてYouTubeといっしょになったか?」について、Google日本法人がコメントした。

ここ数年のGoogleの買収企業
企業名 時期
YouTube 2006/10/9
Neven Vision 2006/8/15
@Last Software 2006/3/14
Writely 2006/3/10
Measure Map 2006/3/10
dMarc Broadcasting 2006/3/10
Android 2005/8
Reqwireless 2006/1
Akwan Information 2005/7
Dodgeball 2005/5
Urchin Software 2005/5
Zipdash 2004/12
Where 2 Technologies 2004/10
Keyhole 2004/10
Picasa 2004/7

 「Google VideoがしようとしていることとYouTubeがしようとしていることは重なる部分がある。両者とも技術的なことや法律的な部分などを研究し、チャレンジしている。同じこと、新しいことをしようとしている人たちが両方の会社にいる。方向がいっしょならば、いっしょにやればいいじゃないということになった」(グーグル広報)

 「ビジネスモデルの質問を受けることが多いが、今のところGoogleはGoogle、YouTubeはYouTubeとして、別のものとしてやっていく。しかしどこかでシンクロできるようにしていきたい。収益をどうしていくかは白紙の状態。Googleが持っている検索連動広告を出すことでユーザーにメリットがあれば考えていく」

 これまでGoogleが買収した企業は、オンラインワープロの「Writely」、画像管理ソフトウェアの「Picasa」、衛星写真技術を持つ「Keyhole」など自社のサービスを補完する技術を持った企業が多い。一方YouTubeは、Googleの自社サービスと重なる部分が大きいが、「Google Videoは重要なサービス。放棄することは絶対にない」と否定している(10月10日の記事参照)

 なおGoogle Video、YouTube共に日本からのアクセスは多いものの、日本版は未提供。「日本については、これから話し合っていくというのが現状」だとした。

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