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Vistaは「盤石」、Microsoft幹部が自信(1/2 ページ)

» 2006年11月10日 17時36分 公開
[Per Galli,eWEEK]
eWEEK

 Windows Vistaのコードがついに製造工程向けにリリースされたと、Microsoftのプラットフォーム・サービス部門共同社長ジム・オールチン氏が11月8日、記者会見で語った(11月9日の記事参照)

 Vistaチームは8日午前10時(太平洋標準時)に最終コードを承認したと同氏は語り、「信じられないほど幸せな日だ。エキサイティングだ。Vistaは盤石であり、出荷の準備ができた。Microsoftとパートナーにとって重要なマイルストーンだ」と付け加えた。

 「RTM(製造工程向けリリース)はWindows Vistaの次の段階を意味する。開発チームの仕事は終わり、PCおよびデバイスメーカーとソフト開発者が自分たちの製品やアプリケーションを完成させる段階が始まる」(同氏)

 MicrosoftはVistaについて幾つか大きな主張をしてきたが、オールチン氏は、同社はそれを実現すると信じていると語った。

 Vistaにはたくさんの「初」が付いている。異なる顧客セグメントをすべてターゲットにした広範なカスタマーSKUが、初めて単一のDVDイメージで提供される。これは「重要な成果だ」とオールチン氏は主張する。

 また、MicrosoftがRTM時に5カ国語版を同時にリリースできたのは今回が初めてだ。これまでよりも2カ国語多いことになる。

 「フランス語、スペイン語、日本語版は実際、英語版の前に承認された。これも初めてのことだ」(オールチン氏)

 「Vistaは1月のリリース時には18言語で提供される。英語版RTMから100日以内に36カ国語版を出荷する。最終的には100言語に対応する。驚くべき成果だ」と同氏は言う。

 Windows Vistaはほかのどのバージョンよりも対応ハードが多く、数百社のOEMと数千社のシステムビルダーがVistaをインストールする。Microsoftは、RTMでカバーされているデバイスドライバはWindows XPよりも約50%多く、Windows Updateでさらに数千のドライバが提供されるとしている。

 「われわれは大きな主張を実現していると思う」とオールチン氏は語り、品質の観点から、Microsoftは「パフォーマンス」「信頼性」「セキュリティ」の3つのカテゴリーでVistaのことを考えたと付け加えた。

 パフォーマンスに関して、Vistaは「SuperFetch」から「ReadyBoost」「ReadyDrive」まで、多数の新技術を備えている。同社は、こうした革新技術は時間が経つとともにユーザーのマシンのパフォーマンスを向上させ、システムの動作は向上し続けると主張している。

 電源管理と「スリープ」の最適化への注力は、電力とお金を節約するだけでなく、ユーザーが以前から望んでいた迅速な「オン・オフ」体験を提供するとオールチン氏は言う。

 VistaはMicrosoftがこれまでに出荷したどの製品・OSよりもテストされており、同社がこれまで出荷した中で最も信頼性のあるシステムであることも「疑いない」と同氏は語る。

 Vistaはβ1以来、約16件のテクニカルプレビューがリリースされ、リリース前バージョンのダウンロードは数百万件に上る。Microsoft社内にはVistaを走らせているマシンが6万台あり、ほかのバージョンのWindowsがRTMだったときよりも多いという。

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