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携帯動画の著作権、SIMカードで管理 DNP

» 2007年02月02日 15時22分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)は米Widevine Technologiesと共同で、携帯電話向けデジタル動画コンテンツの著作権を、携帯電話のSIMカードで管理する技術を開発した。暗号化したコンテンツを配信し、SIMカードで認証した携帯だけで復号できるシステムで、実用化に向けた開発を4月から始める。

 携帯電話機に、コンテンツの暗号を解除する機能を追加。新開発のJava Card用プログラムを搭載したSIMカードを組み込み、認証されたユーザーだけ、暗号を解除できるようにする。

 ブロードキャスト配信とオンデマンド配信に対応しており、携帯電話機を変えてもカードを差し替えるだけで視聴権利など契約条件を引き継げる。デジタル著作権管理技術「Widevine Cypher Mobile」を採用した。

 家庭用テレビ向けのデジタル動画の著作権管理を携帯に応用したシステム。家庭用テレビ向けの場合は、暗号解除機能付きセットトップボックスとユーザー認証用ICカードを利用して認証を行っていた。

 新システムで同社は、2008年度に5億円、次年度以降50億円の売り上げを見込む。

 DNPは3G携帯用SIMカードを2001年から国内の携帯電話メーカーに提供してきている。

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