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ブログと政治活動、日本はつながり弱い

» 2007年03月23日 21時36分 公開
[ITmedia]

 米Edelmanの日本法人エデルマン・ジャパンはこのほど、ブログと政治活動について、日本を含む10カ国で調査した結果を発表した。日本は他国に比べて、ブログと政治活動とのつながりが弱い、という結果だ。

 調査は、米Edelmanの子会社StrategyOneが昨年11月にネット上などで行った。対象国は日本、韓国、英国、フランス、米国、ポーランド、ベルギー、中国、ドイツ、イタリアで、対象者は計9917人。日本のサンプルは1000人。

 ブログ閲覧を契機に何らかの政治活動に参加したことがある、と答えた人は、日本では18%。米国や英国(それぞれ28%)より10ポイント少なく、韓国(19%)より1ポイント少なかった。

 政治家に働きかけたことがあったり、市民集会に参加したことがあるなど、政治に一定以上の関心がある「インフルエンサー層」に限って見ると、日本では一般層よりも11ポイント高い29%。海外ではさらに高く、韓国は同22ポイント増の41%、英国は同20ポイント増の48%、米国は同21ポイント増の49%だった。

 同社は「欧米ではネットを活用した選挙運動が認められていることもあり、オンラインでの活動がオフラインでの政治的行動に結びつきやすい。日本では公職選挙法の規定により、選挙運動へのネット利用が制限されているが、その考え方は今後、変化を余儀なくされるかもしれない」とコメントしている。

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