今朝、時限爆弾で目覚めました
「3分前、ピッ……、ピッ……、ピッ……」
月曜日の朝、枕元で不審な音がする。だが眠い。無視して眠り続ける。
「1分前……ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……」
秒針の間隔が短くなる。でも眠いんだってば。昨夜は飲み会で終電だったし、睡眠を十分に採らないと仕事にも支障が出るから、まだ起きちゃダメなんだよ――自分に言い訳しながら、布団を頭からかぶり、眠り続ける。
「10秒前……3、2、1、ドカーーーーーン!!!!」
――!?
「ドカーーーーーン!! ドカーーーーーン!! ドカーーーーーン!! ドカーーーーーン!!」
激しい爆発音が、枕元に置いた怪しげな機械から響く。何度も何度も。止まらない。仕方なく布団からもぐり出て、機械に付いている赤・黄・青の3本のプラグを抜いてみたり、黒いボタンを闇雲に押してみたりするが、爆発音は止まない。どうすればいいんだ。焦る。
「ドカーーーーーン!! ドカーーーーーン!! ドカーーーーーン!! ドカーーーーーン!!」
もう目はバッチリ覚めてしまった。爆発音は15回鳴った後、やっと止んだ。
起爆装置を解除しろ
激しい爆発音を発したこの怪しげな機械は、バンプレストがこのほど発売した“爆弾処理目覚まし”時計「起床装置 DANGERBOMB CLOCK」(税込み3129円)だ。
170(幅)×120(高さ)×40(厚さ)と国語辞典ほどのサイズで、シルバーと黒を基調にした無機質なデザインにゴールドの持ち手が付いている。形はアニメや映画に出てくる時限爆弾のイメージそのまま。見た目は重々しいが、ボディはプラスチック製で軽い。
ボディ上部にはデジタル時計と計器風パーツがあしらわれており、下部には赤・青・黄の3本のコードのプラグと、同色のランプが。このプラグとランプが“起爆装置解除”になっている。
時計部分の左にある「m」(分)、「s」(秒)、「ベルのマーク」(目覚し機能のオン・オフ)の3つのボタンを使って目覚ましをセット。その時刻の3分前になると「3分前」と機械音声でアナウンスが流れ、2秒間隔ほどのゆっくりとした間隔で「ピッ、ピッ」と音が流れる。1分前になると「1分前」とまたアナウンスが流れ、10秒前からは「10、9、8……」とカウントダウン。そのまま放っておくと爆発してしまう。
爆発を止めるには、カウントダウン中にプラグのどれかを抜けばいい。どの線を抜けば止まるかは毎日変わり、間違った線を抜くと爆発してしまうため、「ちぃっ、どの線だ……」というハリウッド映画的緊張感が味わえる――はずなのだが、どのプラグが“正解”か見分けるのは、拍子抜けするほど簡単だ。
3分前のカウントダウンが始まると、ボディ左側にある赤・青・黄の3色ランプの1つが点灯し、1分前になると同じランプが点滅し始める。爆発を止めるには、ランプと同じ色のプラグを抜けばOK。よっぽど寝ぼけていれば間違うこともあるかもしれなが、まず間違えることはないだろう。
爆発が始まった後でも、指定のプラグを抜けば爆発は止まるのだが、爆発と同時にランプは3つとも点滅するため、どのプラグを抜けばいいか分からなくなってしまう。
その場合は、プラグのどれかをでたらめに抜くしかない。抜いても爆発が止まなければハズレ。もう一度つなぎ直して、違う色のプラグを抜く、という作業を続けることになる。プラグは3色しかないので最大3回のチャレンジで止めることができるし、爆発音も15回で止まるとはいえ、焦ってイラっとしながらプラグをいじっているうちに目が覚めてくる
記者も数日間使ってみたが、目覚ましの“第一声”で目覚めるタイプなので、「3分前」の声で目覚め、冷静にプラグを抜き、そのまま眠ってしまうことが多かった。スヌーズ機能がないので2度寝するとアウト。爆発が始まる前に止められる冷静さがあればさっさと起るべきなのだが、スヌーズ機能付き目覚ましに慣れている記者はなかなかそうもいかず、ゆったりと2度寝して危うく遅刻しそうになってしまった。
この目覚ましは、実用性よりもエンターテインメント性重視。「目覚めていきなり爆弾処理」というありえないシチュエーションを楽しむためのジョークグッズ、と考えたほうがいいかもしれない。
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