米政府のサイトに不正侵入した罪で英国から米国に身柄送致されることになっている男が、セキュリティカンファレンスに登場して送致反対を訴えた(関連記事)。ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが伝えた。
ロンドンで開かれたセキュリティカンファレンスのInfosecに登場したのは、「NASAハッカー」ことギャリー・マッキノン被告。米軍やNASAのネットワークに侵入した罪で米国送致を言い渡されており、裁判で有罪判決が出て禁固を言い渡されれた場合、刑期は最大で約70年になる。
Infosecのハッカー討論会で同被告は、米当局がハッキングの被害額を水増ししていると主張。自分が侵入したマシンのコストが当時の実際の市価よりも大幅に高く設定されており、70万ドルという被害額は大きすぎると訴えた。
Infosec参加者を対象とした意識調査ではマッキノン被告支持が多数を占め、まず英国の裁判所で公判を行い、米国への送致はすべきではないとの回答が75%に上ったという。
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