韓国Samsung Electronicsは5月30日、3G携帯端末向けのマルチチップパッケージ「moviMCP」のサンプル出荷を開始したと発表した。moviMCPは、コントローラ内蔵型フラッシュメモリ「moviNAND」の4Gバイト版を搭載している。このため端末に外部メモリカード用スロットを設ける必要がなく、端末の小型化と設計の簡略化が可能になると同社は説明している。
moviMCPでは、moviNANDメモリに加え、プロセッサのサポート用として1GビットのモバイルDRAM、携帯端末の通常機能用に2GビットのNANDフラッシュを組み合わせた。複数のメモリ機能を積み重ねることで、小型化を実現したという。
moviMCPに搭載された4GバイトのmoviNANDは、16GビットNANDフラッシュ2個とコントローラで構成されている。moviNANDでは、MultiMediaCard Association(MMCA)標準のeMMCインタフェースを採用したほか、コントローラを組み込んだことで、NANDフラッシュの種類ごとに異なるインタフェースを開発する必要がなくなった。結果として、端末設計の簡略化が可能だとしている。
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