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「無料iPhone」で釣るおとり販売サイトに注意

» 2007年07月04日 09時05分 公開
[ITmedia]

 「無料iPhone」をエサにしてユーザーのメールアドレスを登録させ、大量のスパムを送りつける詐欺サイトが横行しているという。セキュリティ企業のMcAfeeがブログで注意を促した。

 例えばGoogleで「iphone」を検索すると、iPhoneが無料でもらえるなどとうたった広告がスポンサーリンクとして表示される。しかしこうしたサイトにメールアドレスを登録すると、大量のスパムメールが届くようになるという。

 McAfeeでは、広告リンクに表示されたサイトのうち、「easyfreecellphones.com」にアドレスを登録したところ週に平均66通ものメールが届き、「giveawaycafe.com」に登録すると511通ものメールが送られてきたと報告。「apple iphone」「free iphone」などの検索結果でも同じようなサイトにリンクされ、McAfeeのSiteAdvisorサービスではこれらサイトを危険サイトに分類している。

 こうしたサイトはおとり販売商法を専門にしているとMcAfeeは分析。iPhoneが簡単にもらえるかのように見せかけてユーザーのメールアドレスや住所を登録させるが、実際にはこうしたサイトで約束している商品を受け取った人はほとんどいないという。

 しかも、登録に際してはクレジットカードやローン関連サービス、会員制音楽サービスなど大量のスポンサーサービスの申し込みをさせたり、友達を5人紹介しなければならないなどの条件を付けるサイトもあり、95%以上のユーザーは途中であきらめてしまうという。

 その結果、ユーザーはスパムメールを大量に受け取り、高額の会員制サービスに加入させられて、iPhoneは入手できないまま。一方で、サイト運営側はスパム広告主から多額の紹介料が入る仕組みになっているという。

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