英Economist Groupのビジネス情報部門、Economist Intelligence Unit(EIU)は7月11日、他国と競合、生き残るために必要なサポートが、情報技術分野において提供されているかどうかを示す「IT産業競争力指標(IT industry competitiveness index)」によるランキングを発表。上位5カ国には、米国、日本、韓国、英国、オーストラリアが入った。
同指標は、スキルの充分な供給、技術革新を推進するカルチャー、ワールドクラスの技術インフラ、堅固な法体制、バランスの取れた政府支援、競争を支援するビジネス環境などの要因を考慮したもの。上位にランク入りした国は、これら条件を満たし、IT産業は優れた業績を発揮している。また上位22カ国のうち4カ国を除く18カ国は、いずれもIT労働生産性が高い国でもある。
インドと中国は豊富な労働力、低賃金、英語を話す人材などを提供することで、弱い部分を補強してきたが、コスト面での長所が失われつつあるため、両国はそのほかの環境要因を強化する必要があるとEIUは分析している。
IT産業競争力指標は、6つのカテゴリーで得点をつけ、それらを合計して作成した。各分野の得点の合計点における比重は異なり、ビジネス環境10%、ITインフラ20%、人的資源20%、法的環境10%、研究開発環境25%、IT産業開発支援15%とした。
順位 | 国・地域名 | スコア |
---|---|---|
1 | 米国 | 77.4 |
2 | 日本 | 72.7 |
3 | 韓国 | 67.2 |
4 | 英国 | 67.1 |
5 | オーストラリア | 66.5 |
6 | 台湾 | 65.8 |
7 | スウェーデン | 65.4 |
8 | デンマーク | 64.9 |
9 | カナダ | 64.6 |
10 | スイス | 63.5 |
11 | シンガポール | 63.1 |
12 | オランダ | 62.9 |
13 | フィンランド | 62.7 |
14 | ノルウェー | 59.7 |
15 | アイルランド | 58.6 |
16 | ドイツ | 58.2 |
17 | ニュージーランド | 57.5 |
18 | フランス | 55.8 |
19 | オーストリア | 55.3 |
20 | イスラエル | 54.5 |
21 | 香港 | 53.4 |
22 | ベルギー | 53.3 |
23 | イタリア | 46.4 |
24 | スペイン | 46.1 |
25 | エストニア | 45.3 |
25 | ポルトガル | 45.3 |
(資料:Economist Intelligence Unit) |
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