コールセンター事業などを展開するSUNは7月18日、3D仮想空間「Second Life」で、実際の商品とアバターアイテムを同時に購入できるショッピングモール「Tokyo ZERO番地」を26日に開設すると発表した。同社によると、仮想空間で実際の商品が購入できるサービスは国内初。
Tokyo ZERO番地には、タレントの佐藤江梨子さんのアバターも登場。同日開かれた発表会には、佐藤さん本人も出席した。
店舗で買いたい商品を選ぶと、商品の写真や価格などの詳細情報を表示。店員アバターも常駐し、商品の説明やアドバイスを受けられる。商品はクレジット決済で購入し、配送先を指定して発送してもらう。購入した商品のアバターアイテムももらえ、アバターが身に着けたり、持ち歩いたりもできる。
同社は場所の提供やサポートのみを行い、出店店舗は外部企業から募集する。店舗の種類や購入できるアイテムなどは未定。出店は3カ月の契約で、月当たりの出店料は5万2500円。店舗なしで、看板だけを出す「お試しプラン」なら3カ月契約で月額2万1000円。07年度は300店、08年度は2000店の出店を目標としている。
Tokyo ZERO番地には、洋服や乗り物などのアバターアイテム専門店「Virtual Shop」も展開。Second Life内を日本語で検索できるアバターアイテムを26日から配布する。アバター同士が対戦できるゲームコーナー、無料で動画が楽しめるコーナーも用意した。
動画コーナーでは「鉄腕アトム」「ブラックジャック」「ジャングル大帝」など手塚治虫原作のアニメが見られるほか、音楽専門チャンネル「SPACE SHOWER TV」とも連携し、音楽ライブ映像などを8月15日から見られるようにする。8月25日と9月1日に開催するファッションショー「神戸コレクション」の動画も公開する。
同社の奥井宏太朗副社長は「店舗を作ってもユーザーが集まらなければ意味がない。ゲームや動画などエンターテインメントコンテンツで集客できれば」と話した。
来年の秋以降、京都をイメージしたショッピングモール「Kyoto ZERO番地」も公開予定。Kyoto ZERO番地の統括プロデューサー青山裕一さんは「舞妓さんやお茶屋遊びなど、日本独特の文化を日本のユーザーだけでなく世界のユーザーにアピールできる場になると思う。京都の老舗をSecond Lifeに持ってきたい」と述べた。
Second Life内のチャットを携帯電話から楽しめる専用ビューワーも製作中で、来年初めに完成する予定だ。
発表会にゲストとして登場した佐藤江梨子さんは、「Second Lifeではいろんな特徴を持ったアバターを作れるので、今度は男性のアバターを作って動かしてみたい」などと話した。
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