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Second Lifeで実際の商品が購入できる「Tokyo ZERO番地」

» 2007年07月18日 21時46分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 コールセンター事業などを展開するSUNは7月18日、3D仮想空間「Second Life」で、実際の商品とアバターアイテムを同時に購入できるショッピングモール「Tokyo ZERO番地」を26日に開設すると発表した。同社によると、仮想空間で実際の商品が購入できるサービスは国内初。


画像 Tokyo ZERO番地のイメージ画像
画像 Tokyo ZERO番地のイメージ画像

 Tokyo ZERO番地には、タレントの佐藤江梨子さんのアバターも登場。同日開かれた発表会には、佐藤さん本人も出席した。

 店舗で買いたい商品を選ぶと、商品の写真や価格などの詳細情報を表示。店員アバターも常駐し、商品の説明やアドバイスを受けられる。商品はクレジット決済で購入し、配送先を指定して発送してもらう。購入した商品のアバターアイテムももらえ、アバターが身に着けたり、持ち歩いたりもできる。

 同社は場所の提供やサポートのみを行い、出店店舗は外部企業から募集する。店舗の種類や購入できるアイテムなどは未定。出店は3カ月の契約で、月当たりの出店料は5万2500円。店舗なしで、看板だけを出す「お試しプラン」なら3カ月契約で月額2万1000円。07年度は300店、08年度は2000店の出店を目標としている。

 Tokyo ZERO番地には、洋服や乗り物などのアバターアイテム専門店「Virtual Shop」も展開。Second Life内を日本語で検索できるアバターアイテムを26日から配布する。アバター同士が対戦できるゲームコーナー、無料で動画が楽しめるコーナーも用意した。

 動画コーナーでは「鉄腕アトム」「ブラックジャック」「ジャングル大帝」など手塚治虫原作のアニメが見られるほか、音楽専門チャンネル「SPACE SHOWER TV」とも連携し、音楽ライブ映像などを8月15日から見られるようにする。8月25日と9月1日に開催するファッションショー「神戸コレクション」の動画も公開する。

 同社の奥井宏太朗副社長は「店舗を作ってもユーザーが集まらなければ意味がない。ゲームや動画などエンターテインメントコンテンツで集客できれば」と話した。

 来年の秋以降、京都をイメージしたショッピングモール「Kyoto ZERO番地」も公開予定。Kyoto ZERO番地の統括プロデューサー青山裕一さんは「舞妓さんやお茶屋遊びなど、日本独特の文化を日本のユーザーだけでなく世界のユーザーにアピールできる場になると思う。京都の老舗をSecond Lifeに持ってきたい」と述べた。

 Second Life内のチャットを携帯電話から楽しめる専用ビューワーも製作中で、来年初めに完成する予定だ。

ばんそうこう姿のサトエリも

 発表会にゲストとして登場した佐藤江梨子さんは、「Second Lifeではいろんな特徴を持ったアバターを作れるので、今度は男性のアバターを作って動かしてみたい」などと話した。


画像 佐藤江梨子さんは顔にばんそうこうを貼って登場。某大臣のパロディー、ではなく、マカロニ料理中、ゆでたマカロニを試食しようとしたところ、マカロニの内側に残っていた熱湯が顔にかかってやけどしたという。「アバターならけがもしないし安心」と佐藤さん
画像 佐藤江梨子さんのアバター

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