富士通研究所は、デジタルカメラで斜めから撮影した画像の歪みを高速に補正する新技術を、中国の富士通研究開発中心と共同で開発した。文字列や漢字の縦棒、下線部などの歪みを解析することで、紙面の輪郭が写っていなくても補正できるようにした。
従来技術は、いびつな四角形として写っている紙面の輪郭を長方形化することで補正していたが、新技術は、輪郭補正に加え、文書内の文字列や漢字の縦棒、下線部、表などを解析し、それらが平行に整列するように補整するため、文書全体が写っていなくても補正できる。
補正具合を段階的に計算し、十分に補正できた段階で補正を終了。必要最低限の補正に抑えることで処理を高速化し、デジカメなどの組み込み機器にも搭載できる水準にした。Pentium 4/2.6GHz搭載のPCなら100万画素の画像を0.1秒で補正できるという。
コンパクトデジカメなどへの搭載を目指して開発を進める。
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