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MSパッチは障害の原因ではない――Skypeが改めて説明

» 2007年08月22日 16時36分 公開
[ITmedia]

 Skypeの大規模サービス障害は、Microsoftの月例パッチが原因ではない――Skypeは8月21日、障害の原因について改めて説明した。

 Skypeは20日にサービス障害の原因について、「Windows Update経由で月例パッチが配布された後、短時間の間に世界中の多数のユーザーが自分のマシンをリブートし、これがSkypeのP2Pネットワークリソースに影響した」と説明していた。だがこれが一部で誤解を招いたとして、改めてMicrosoftのパッチとの関連を明確にした。

 Skypeは、Microsoftを非難しているわけではないとし、Microsoftのパッチはサービス障害を引き起こした一連の出来事の引き金にすぎず、根本的な原因ではなかったとしている。Skypeはこれまでも定期Windows Updateに伴う再起動に対応してきたが、問題が起きたことはなかった。ただし今回は例外的で、当日のトラフィックパターンと多数の再起動が重なって、これまで見つからなかったリソース割り当てアルゴリズムのバグが明らかになったという。

 また同社は、今回の月例アップデートに限って問題が発生したことについて、8月の月例パッチそのものが原因ではないことをMicrosoftとの合同調査で確認したと明言している。これまでの月例アップデートでは、スーパーノードの大規模な再起動はあったものの、再起動中の利用負荷が高くなることはなかったため、リソース割り当ての問題は起きなかったとしている。

 最後に同社は、問題のバグを修正し、同様の事態が起きた場合にもっと適切に処理できるようP2Pネットワークのパラメータを調整したとし、「再発を防ぐために必要はことはすべてやった」と述べている。

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