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“自作自演”の1週間News Weekly Access Top10(2007年8月26日−9月1日)

» 2007年09月03日 20時38分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週は、Wikipediaやニコニコ動画といった、ユーザーがコンテンツを作成するサービスでの“自作自演”騒動にアクセスが集まった。

 それぞれ、書き込んだユーザーのIDやIPアドレスが分かる仕組みが登場したことが、自作自演がばれたきっかけ。官公庁がWikipediaで行政に関する内容を編集していたり、ニコニコ動画で自分がアップロードした動画をほめるコメントを付けるユーザーが見つかったりした。

 ところで最近記者は友人に「本当にいいものは、ネットでは見つからない」と言われたことがあった。行きつけの飲み屋で食事をしていて、近辺にもっとおいしい店がないか話題になった時のこと。ネットの力を信じるIT戦士の記者としては、mixiや2ちゃんねるの口コミからいい店も見つかるはず、と思っていてそう主張したのだが、「見つかるはずがない」とその友人は言う。

 改めて見てみると、mixiや2chに載っている近所の飲み屋情報は、確かにどうも、ぱっとしない。ふと思い立ち、行きつけの店を探してみた。海鮮がおいしい人気店だが、2ちゃんねるやmixiの地域スレッドにも載ってないし、他の口コミサイトにも情報がほとんどなくて驚いた。かといって、記者が新たに情報を書き込もうとは思わない。ただでさえ人気があるのに、これ以上人が来たら困るから――

 かくして“人に知らせたくないいいもの”はネット上には現れず、自作自演――とまではいかなくても、何らかの理由で人に知られたいものばかりが、ネット上で目立つことになるのかもしれない。ちょっと残念。

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