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Twitterユーザーは「名前を知らなくても友達」?

» 2007年11月08日 16時39分 公開
[ITmedia]

 NTTアドがこのほど発表した、SNSと「Twitter」のようなミニブログの利用実態調査で、両サービスのユーザー間で友達関係のとらえかたに大きな差があるという結果が出た。

 ミニブログ・SNSを両方使っているユーザーは「面識があるが本名は知らない」関係でも友達ととらえる人が多い一方、SNSだけのユーザーは「意見や苦言をくれる」「悩みを相談できる」といったより親密な関係を友達と定義する人が多かった。

 SNSを利用している10〜50代の男女443人(ミニブログを利用しているユーザー227人、SNSのみを利用しているユーザー216人)に対して10月12日〜16日にネットで調査した。

 SNS、ミニブログとも友達登録機能があるが、そもそも「友達」とはどのような関係を指すかという質問(複数回答)をしたところ、ミニブログのユーザーは「面識がある(会って会話したことがある)が本名は知らない」関係と答えた人が24.7%おり、SNSだけ利用している人(7.9%)の3倍以上だった。「電子掲示板などでやりとりする」を挙げたユーザーも、ミニブログの方がSNSより7.1ポイント多かった。

 SNSのみ利用しているユーザーは、より親密な関係を友達ととらえているようだ。SNSのみのユーザーがミニブログユーザーよりも10ポイント以上上回った回答は「意見や苦言をしてくれる」「悩みの相談ができる」「励ましてくれる」「しかってくれる」などだった。

 同社は「ネットでつながっているだけで友達と感じるが、心の中にまで深く関わることは避けるといったミニブログ流“社交術”が見えてくるのではないだろうか」とコメントしている。

画像 友達とはどのような関係を指すか

 ミニブログの利用頻度は、「1日に1〜2回程度」が最多で30.8%。次いで多かったのは「2〜3日に1回程度」で15.9%、「1日に5回以上」は15.4%。平均は1日当たり1.75回だった。

画像 ミニブログ利用頻度

 ミニブログの1日当たりの利用時間は、「10分未満」が最も多く26.9%。次いで「1分以上5分未満」が19.8%、「10分以上15分未満」が18.5%で、平均は1日当たり19.51分。

画像 ミニブログ利用時間

 SNSのみを利用しているユーザーのSNSの平均利用頻度は1日1.96回、平均利用時間は1日25.04分で、利用時間・頻度ともにSNSが上回った。

 どのように利用しているのかという質問に対しては、ミニブログでは「日記・記事などトピックを書く」が75.3%、「人のトピックを読む」が64.8%だった。

 同社は「ミニブログのユーザーは書くことが読むことを上回っており、自ら積極的に話題提供することで、コミュニティーへの参加をはかっている様子がうかがえる」としている。

 SNSのみを利用しているユーザーは「トピックを読む」(89.8%)、「トピックを書く」(69%)、「人にコメントを書く」(67.1%)、「メッセージ送受信」(46.3%)の順だった。

画像 どのように利用しているか

ユーザーはSNSに疲れ気味?

 SNSの利用頻度が以前と比べて変化したかという質問に対し、全体の51%が「変わっていない」と回答。「減った」と答えたのは30.5%、「増えた」と答えたのは18.5%だった。

 今後SNSをどの程度利用していくと思うかという質問に対しては、「同じくらいの頻度で使いたい」が78.6%、「利用を減らそうと思う」が16.5%、「利用を増やそうと思う」は5%だった。

画像

 SNSの利用が減った・減らそうと思っていると答えた人にその理由を聞いたところ、「他ユーザーのページを見たときに記録が残る」と答えた人が最も多く25.6%だった。次いで「いろいろな人から見られているので本音を書きづらい」(25%)、「飽きた」(23.8%)、「文章を書くことが負担になる」(21.9%)、「コメントの返信など反応を期待されるのが負担になる」(20.6%)だった。

画像 SNSの利用が減った・減らそうと思っている理由

 同社は「SNSへの目新しさが薄れただけでなく、SNSを読む側も書く側も圧迫感や負担感といった、いわゆる“SNS疲れ”を感じていることがうかがわれる」と分析している。

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