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» 2007年12月17日 13時00分 UPDATE

「ローゼン」真紅が思い通りにしゃべります NECの音声合成実験サイト

入力したテキストを、「ローゼンメイデン」の真紅がそのまま話してくれる――NECの音声合成技術を使ったこんなサイトがオープンした。真紅の顔アニメでオリジナルストーリーも作成できる。

[宮本真希,ITmedia]
画像 トップページ(c)PEACH-PIT/薔薇乙女製作委員会

 NECビッグローブ、東京放送(TBS)、マウスプロモーションは12月17日、テキストを入力すると、アニメ「ローゼンメイデン」のヒロイン・真紅が読み上げるアニメを作成できる「Alice Project」を開設した。音声合成エンジンの精度向上が目的で、2〜3カ月の期間限定。ユーザー登録すれば誰でも利用できる。

 100文字までのせりふを入力すると1秒ほどで音声合成し、せりふに合わせて口を動かす真紅の動画を作成・公開できる。真紅の声を担当する声優の沢城みゆきさんの声のデータベースをもとに、NEC共通基盤ソフトウェア研究所が開発した音声合成エンジンで合成する。

画像 再生ページ

 発音は自然で、真紅のツンとした感じも伝わってくる。ただ文章によっては、アクセントの位置がおかしかったり、言葉を区切る位置が不自然な場合もあり、修正ページで調整できる。

 アクセントの位置や音の高さ、話すスピードなどを調整し、より自然な声に近づけられる。「音声合成エンジンはまだ、完璧ではないので」と、NECビッグローブパーソナル事業部の杉浦淳マネージャーは話すが、彼が修正すると、実際に声優が話しているかのように自然になった。

真紅でショートストーリーを

 ローゼンメイデンのストーリーに合わせ、ユーザーは見習い人形師という設定。他ユーザーの動画を5段階で評価する仕組みもあり、評価が高かったり、再生回数が多ければ人形師としてのランクが上がっていく仕組みだ。レベルが上がれば、動画に使う真紅のイラストや口調の種類が増えていく。

 「真紅はツンデレキャラなので」、最初はツンな口調しか選べないが、ユーザーのレベルが上がればデレっぽい?優しい口調も選べるようになるという。

 真紅で作った複数の動画をつなげてプレイリストを作成できる。動画は99個までつなげることができ、ショートストーリーを作って楽しめる。動画の間に、ローゼンメイデンの他キャラクターの静止画を表示させ、1つのプレイリストにすることも可能だ。


画像 動画作成ページ
画像 プレイリスト作成ページ

 サイトには“真紅っぽい”説明文が並ぶ。例えば動画の作成ページには「私に何をしゃべらせたいのかしら?」、プレイリストの作成画面には「タイトルを入力しなさい」「ジャンクなコマは捨てなさい」――などだ。

合成エンジンを「完璧」にしたい

画像 修正ページ

 「ローゼンメイデンは、人形が完璧な少女『アリス』になることを目指すというストーリー。まだ不完全な音声合成エンジンの性能を完全なものに近づけたいという思いとマッチしている」――ユーザーが合成音声をどのように修正したか調べ、エンジンの精度向上につなげる。「数千の修正データが集まれば、実験データとして使えるのでは」

 目標は、真紅の話し方を修正不要で完璧に再現できるような音声合成エンジンを完成させこと。そんなエンジンができれば、好きなせりふでアニメキャラの着ボイスやアバターの音声アイテムを作る――といったサービスに応用できると考えており、アニメビジネスでの活用の可能性も検証していく。

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