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HD映像を無線伝送 60GHz帯を利用した「WirelessHD1.0」策定

» 2008年01月07日 19時02分 公開
[ITmedia]

 米Intelや松下電器産業、ソニーなど8社が参加する「WirelessHDコンソーシアム」はこのほど、60GHz帯を利用し、非圧縮でハイビジョン映像を伝送できる無線通信規格「WirelessHD1.0」の策定を完了したと発表した。

 WirelessHDは、世界的に免許不要で利用できる60GHz帯を利用し、家庭内で非圧縮のHD映像や高品質オーディオを伝送するための規格。Blu-ray DiscやHD DVDプレーヤー、デジタルテレビ、セットトップボックス、ゲーム機器などさまざまなAV機器間で利用できるとしている。

 WirelessHD1.0は、米国映画協会(MPAA)が著作権保護に関連した技術サポートを受けているほか、DTCPベースのコンテンツ保護技術を採用するなど、コンテンツの著作権保護も重視した。

 今後は、WirelessHD1.0を利用してビジネスを展開する企業を広く募り、規格に準拠した製品の普及などに務めるほか、テスト仕様書やロゴマークの策定を進めていく。

 WirelessHDコンソーシアムにはIntel、松下、ソニーのほか、東芝、米SiBEAM、韓国LG Electronics、韓国Samsung Electronicsが参加。2006年10月にWirelessHDの仕様策定を始めていた。

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