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「まぢわかんない」「悪い大人を取り締まって」――携帯フィルタリングに未成年者の反応は(1/2 ページ)

» 2008年02月01日 19時12分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 NTTドコモとKDDI(au)は2月1日から、ソフトバンクは1月中旬から、未成年者が新規契約した端末の携帯サイト閲覧機能に、フィルタリング(アクセス制限)を適用し始めた。大人が一方的に決めたこのルール。子どもたちは「まぢわかんない」「一部の悪い大人のせいで迷惑」などと、携帯サイト上でまざまな声を挙げている。

画像 モバゲータウンの告知

 3キャリアで始まったのは、未成年者が新規契約申し込みする際のフィルタリング。親が「不要」と申し出ない限り、多くのサイトがアクセス不能になる。既存ユーザーも6月から順次、フィルタリングが適用される予定だ。

 フィルタリングの対象はキャリアによって異なり、今後も流動的だが現状では、アダルトサイトや出会い系サイトに加え、SNS、ブログ、掲示板などユーザーが情報発信できるサイトが軒並みアクセス不能に。10代に人気のディー・エヌ・エー(DeNA)のゲーム&SNSサイト「モバゲータウン」もフィルタリング対象だ。

 モバゲータウンに参加する未成年者は、同サイトの日記や掲示板などで、「フィルタリングが分からない」という戸惑いや、賛成・反対の意見を寄せている。

「フィルタリングって何?」「デマでしょ」

 「フィルタリングってどういうこと? 誰か教えて」「モバゲーにアクセスできなくなるってほんと?」「何それ?」「まぢわかんない」――キャリア側の告知や説明もまだまだ足りず、フィルタリングの仕組みを理解していないユーザーも多い。

画像 17歳のユーザーが、フィルタリングについて詳しく解説する文章を投稿小説機能を使って公表

 モバゲータウンは1月25日、トップページでフィルタリングについて告知。「未成年のユーザーはモバゲーにアクセスできなくなる可能性があり、使い続けるにはフィルタリングを解約する必要がある」などと知らせた。

 この日を境にモバゲーユーザーのフィルタリングに対する認知は高まったようだが、2月1日現在も「よく分からない」と日記に書いたり、「そんなのデマだよ」と誤解を広めるユーザーも少なくない。

 「フィルタリングについて間違った情報が流れている」――そう感じた17歳の男性ユーザーが1月26日、フィルタリングについて詳しく解説する文章を、投稿小説機能を使って発表。これまでに7527人が閲覧し、「やっと分かった」「みんなに見てほしい」などと100以上のコメントが寄せられているほか、日記で紹介するなどしてユーザー間で広まっている。

フィルタリングに賛成? 反対?

 モバゲータウンのQ&Aサービス「質問広場」では、フィルタリングについてどう思うかを他のユーザーに尋ねる質問が、今年に入ってから100件以上投稿されている。

 「フィルタリングって何? モバゲー使えなくなるの?」「今年18歳になるんだけど対象に入るの?」「携帯親名義なんだけどどうなる?」「解除はどうするの?」といった疑問から、「フィルタリングに賛成ですか? 反対ですか?」という意見を募るものまで内容はさまざまだ。

 未成年者からはフィルタリング反対の立場に立った回答が多く、「有害サイトを作る大人をまず取り締まるべき」という意見も。一方で「犯罪に巻き込まれる危険がなくなるなら、フィルタリングも仕方ない」と受け入れるユーザーや、「親に解除してもらうから問題ない」というユーザーもいた。

「悪い大人をまず取り締まって」――反対派の意見

 モバゲーやブログなどをよく利用していたユーザーからは、悲しみや怒りの声が聞こえてくる。

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