オンライン広告市場における米Googleのシェアが2年ぶりに低下したと、市場調査会社IDCが2月11日に報告した。
同社の調査によると、2007年第4四半期の米オンライン広告支出は前年同期比28%増の73億ドルだった。2007年通期では、前年比27%増の255億ドルとなった。消費者がオンラインで過ごす時間が増えるに伴い、企業が従来メディアからインターネットへ広告費を移していると同社は述べている。
IDCはまた、第4四半期にGoogleの米国でのシェアが2年ぶりに低下したことを指摘している。米ネット広告市場に占める同社のシェアは、前四半期から0.5ポイント低下して23.7%となった。その原因は、Googleの国内売り上げの伸びが減速したことにあるという。Googleの米国内のネット広告売り上げ(パートナーに支払うトラフィック獲得コスト除く)は前年同期比で推定40%強伸びたが、前四半期の成長率50%を下回った。
IDCによると、第4四半期のデータを基に計算すると、MicrosoftとYahoo!が合併したら米広告市場におけるシェアは約17%になる。それでもGoogleには及ばないが、MicrosoftとYahoo!が「個々に戦うよりもずっとチャンスは大きい」とIDCのプログラムディレクター、カルステン・ワイデ氏は述べている。
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