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Amazonの「ほしい物リスト」で本名や趣味がばれる? ネットで騒動に

» 2008年03月12日 16時45分 公開
[ITmedia]

 「Amazon.co.jp」でユーザーが欲しい商品を登録しておける機能「ほしい物リスト」(「ウィッシュリスト」から3月8日に名称変更)を通じて、ユーザーが公開を意図していない個人情報がもれている――と、3月11日ごろからネットで騒動になっている。

 ほしい物リストは、自分にプレゼントしてほしい商品を登録・公開できる機能。リストは非公開設定も可能だが、デフォルトでネット全体に公開され、従来から名前やメールアドレスで検索可能だった。メールアドレスで検索した場合、本名が登録されていれば、本名も表示する。

 「あの人にプレゼントしたい」と思い立った際、名前やメールアドレスで検索すれば、相手の欲しい物リストを見つけられる――という訳だ。

 だが今回、このリストを通じて、ユーザーが意図しない個人情報がもれていると騒動になった。リストや本名がデフォルトで公開されていると知らず、非公開のつもりでお気に入り商品メモのように使っていたり、本名や社名で登録していたりする人が多かったためだ。

画像 ほしい物リスト公開設定画面

 ネットでは「有名人のほしい物リストを見つけた」「メールアドレスしか公開していないネット上の有名人の本名が分かった」「知り合いのメールアドレスで検索したら、意外な趣味を発見した」といった報告が相次いでいる。

 ほしい物リストを不特定多数に見せたくない場合、設定画面から「特定の人に公開する」「公開しない」を選べば、検索対象から外れ、公開されなくなる。

 ウィッシュリストによる意図しない個人情報の公開は以前から指摘されていたが、一般ユーザーにはあまり知られていなかった。Amazonの機能によるプライバシー問題は、米国でこれまでにも指摘されている

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