NECビッグローブと東京造形大学は4月24日、アニメやグラフィックデザインなどのクリエイターを発掘・支援をするプロジェクトを始めた。同日、BIGLOBEに専用サイト「クリエイターズアリーナ」を開設し、同大の学生の作品を公開した。今後はサイト上でコンテストなどを行う予定で、優秀な作品のビジネス化を検討していく。
クリエイターズアリーナで、同大の4人の学生が卒業記念に制作したアニメ作品を公開した。今後は海外の芸術大学の学生の作品や、プロのアーティストの作品を公開する予定。一般ユーザーが作品を投稿することはできない。
サイト上でクリエイター向けのコンテストも随時行う。第1回は9月に、東京造形大学の学生を対象に開催。オリジナル小説の制作・配信を行うビッグローブの出版事業「BIGLOBEパブリッシング」が手がけた小説「パープルレイン」(LiLy)を題材にした、映画やアニメ、グラフィックデザインなどを募集する。
優秀作品は、グラフィックデザイナーの岡本一宣さんなどと協力し、販売を検討。クリエイターのプロ転向も支援する。
東京造形大学の諏訪敦彦学長は「学生の制作活動は教室の中で完結してしまうことが多い。大学の枠を超えて、さまざまな角度から作品に光が当たるきっかけにしたい」と期待を寄せる。
ビッグローブの飯塚久夫社長は「クリエイターの作品を活用した新たなコンテンツビジネスの可能性を探っていく」と狙いを語る。優秀な作品をポータルサイト上で有料配信したり、テレビ局や出版社に提供したり、クリエイターを広告制作会社に紹介する――といった展開を見込んでいる。
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