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Wikipedia利用率、米国より日本のほうが上 Q&Aサイトも好き?

» 2008年05月23日 19時28分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 ネットレイティングスこのほど発表した3月のインターネット利用動向調査(家庭からのアクセス)によると、Q&Aサイトの人気が高まっていることが分かった。「Yahoo!知恵袋」のユニークユーザー(UU)は昨年の2.7倍に増えるなど「予想を超えるスピードで拡大している」(同社の萩原雅之社長)という。

画像 「Yahoo!知恵袋」と「教えて!goo」

 3月の「Yahoo!知恵袋」のUUは1261万5000で、昨年の2.7倍に増えた。月間ページビュー(PV)は2億8184万2000と、昨年(1億5226万1000)の約1.9倍になった。「教えて!goo」の月間UUは、昨年の約1.5倍の780万9000。月間PVは、昨年の5578万1000から、8592万4000に増えた。

 米国で最も利用者が多いQ&Aサイト「Yahoo!Answers」のUUは1429万人。ユーザー数は日本を上回るが、利用率は9.4%と、Yahoo!知恵袋の25.7%を大幅に下回っている。

画像 「Wikipedia」・「Yahoo!Answers」との比較

 Wikipediaも、米国より日本の方が利用率や利用頻度が高く、利用時間も長い。3月の日本でのWikipediaの利用率は37.8%、平均利用頻度は3.6回、平均利用時間は19分41秒。これに対し米国でのWikipediaの利用率は24.5%、平均利用頻度は2.8回、平均利用時間は15分08秒だった。

 「日本人は、ユーザー同士が助け合うQ&Aサイトが好きなようだ。ネット検索では知りたいことが見つけられないという人のニーズもうまくひろっているのだろう」(萩原社長)

 萩原社長は「2008年は、企業がCGM(Consumer Generated Media)プラットフォームを活用することが増える」と指摘。旅行サイトにQ&Aサイトの機能が搭載され、宿泊施設などがユーザーからの質問に応える――といった活用が進むと予測する。

 Q&Aサイト以外に企業の利用が進むプラットフォームとしては、動画サイトや著名人・芸能人ブログを挙げる。YouTubeに企業が公式チャンネルを開設したり、人気の芸能人ブログをマーケティングに活用するといった例が増えると予想している。

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