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NEC、55%省電力化した新サーバ「ECO CENTER」

» 2008年05月27日 07時00分 公開
[宮本真希,ITmedia]
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 NECは5月26日、省電力サーバ「ECO CENTER」を発売した。高さ2メートルのキャビネットに最大512のCPUコアを収容。従来機と比べ、電力は55%、設置スペースは50%、総重量は58%削減できるという。大企業や官公庁のデータセンター向け大規模業務サーバや、Webサーバシステムといった用途を想定している。

 クアッドコアのXeon L5420など、最新の省電力部品を採用。変換効率89%の高効率電源の搭載や、サーバボード上の部品の配置を工夫するなどして冷却用電力を減らした。低電圧CPUを搭載した従来機と比べ、待機時で55%、高負荷時は28%の省電力化を達成した。

 高さ2メートルの専用キャビネットに、サーバ2台をセットにしたサーバモジュールを収容する方式。最大512コア(64プロセッサ)を実装できる。最大構成時の総重量は540キロで、従来機「Express5800/i120Rg-1」より58%軽量化した。

 仮想化基盤「VMware ESX 3.5」とプラットフォーム管理ソフトウェア「SigmaSystemCenter」に対応。ハードウェア負荷に応じてアプリケーションサーバを最適配置することで、省電力化と効率を両立する。

 最大構成時の価格は3990万円から。日本向けには6月に出荷を始めるほか、今年度中に海外でも発売する。3年間でキャビネット500台の販売を見込む。

 ECO CENTERは、昨年11月同社が発表した「REAL IT COOL PROJECT」に基づいて製品化した。省電力を実現する製品やサービスを展開し、IT機器のCO2排出量を減らそうというプロジェクトで、「これからも環境への取り組みを一層推進していく」(同社の伊藤行雄常務)としている。

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