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VIA、Isaiah改め「Nano」を発表

» 2008年05月31日 07時41分 公開
[ITmedia]

 台湾のVIA Technologiesは5月29日、新しい省電力型のx86互換プロセッサ「VIA Nano」を発表した。新プロセッサはコードネーム「Isaiah」として開発されてきたもので、同社の省電力型プロセッサ「VIA C7」の後継製品にあたる。

nano

 64ビットの「Superscalar Speculative Out-Of-Order」マイクロアーキテクチャ、最新の電力・放熱管理技術を採用。マクロフュージョン、マイクロフュージョン機能を提供し、高度な分岐予測によってプロセッサの効率性と性能を向上させているという。VIA V4フロントサイドバス(FSB)は800MHz、新しいSSE命令に対応し、2基の64Kバイト1次キャッシュと、16ウェイアソシエイティブの1Mバイト2次キャッシュを備える。

 富士通の65ナノメートル(nm)プロセス技術を採用し、パッケージには21×21ミリのnanoBGA2を用い、アイドル時の消費電力は0.1ワット。VIA C7プロセッサファミリーとピン互換性があるため、現行設計からのアップグレードが行いやすい。

 ラインアップは、デスクトップPCとノートPC向けの「L」シリーズ、小型フォームファクターのデスクトップやミニノート向けの超省電力「U」シリーズの2系統。Lシリーズはクロック速度1.8GHzの「L2100」と1.6GHzの「L2200」の2種で、TDP(熱設計枠)はL2100が25ワット、L2200が17ワット。Uシリーズは1.3GHz以上の「U2400」、1.2GHzの「U2500」、1GHzの「U2300」となり、TDPはそれぞれ8ワット、6.8ワット、5ワット。

 NanoはOEM、マザーボードベンダー向けに出荷開始されており、搭載機は今年第3四半期に発売される見通し。

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