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iモードメニュー広告化、MCFが懸念表明

» 2008年06月11日 15時00分 公開
[ITmedia]

 携帯電話向けコンテンツプロバイダ(CP)の業界団体モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)はこのほど、NTTドコモが「iモード」で6月23日から予定している、メニュー掲載順位の入札制度について懸念を表明した。

 ドコモは、iモードのメニュー項目のうち「着うた」「ゲーム」「デコメール」など10の項目のトップページで、これまで利用者順だった掲載順を入札価格順に改める予定だ。「固定化していた順位を活性化するため」(ドコモ広報部)という。

 MCFはこの変更で「利用者は、入札価格順で掲載された広告の閲覧を強制されることになる」と指摘。入札価格の高騰がコスト負担増加につながり、CPの事業モデルに大きな影響を与えると懸念。コスト増が利用料金の値上げとしてユーザーに転嫁され、結果的にユーザーの減少を招く可能性もあるとしている。

 さらに、変更の告知が、サービスプロバイダー(一部を除く)には1カ月前に、利用者には変更当日に行われることについて「あまりに拙速」とし、「事前に十分な周知を行った上で、利用者順によるリストにスキップできる選択肢を提供するなどといった案を検討すべき」としている。

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