「長時間より高画質」に対応──ソニー、新回路搭載BDレコーダー発売
ソニーは9月3日、Blu-ray Discレコーダー6機種を27日から順次発売すると発表した。新開発の高画質化回路「CREAS」(クリアス)を搭載し、映像の鮮鋭感を高めたという。国内BDレコーダー市場シェアは、ソニー、松下電器産業、シャープの3社が3分の1ずつ占めており、ソニーは高画質ニーズに対応した新機種の投入で、年末商戦で40%獲得を目指す。
新機種は、普及帯の「T」、ハンディカムなどからのダビングが容易な「L」、ホームシアター向け上位モデル「X」のそれぞれ2機種。「T」は10月10日、「L」「X」は9月27日に発売する。それぞれオープン価格で、実売予想価格は「T」の「BDZ-T55」が11万円前後、「X」の「BDZ-X100」が28万円前後など。
6機種ともCREASを搭載する。同回路は、8ビット(256階調)で量子化されているHD映像を、64倍の14ビット相当(1万6384階調)に再構成する「HDリアリティーエンハンサー」と、14ビット化した映像を8ビット/10ビット対応テレビでも表示できるという「Super Bit Mapping for Video」で構成。埋もれたディティールを再構成して階調を高めながら、カラーバンディング(階調変化が等高線のようになってしまう現象)のない滑らかな表現が可能という。
同社のBDレコーダーユーザーを対象にアンケートしたところ、ハイビジョン録画時、デフォルトモードの「SR」で録画するユーザーは3割未満。最も低画質ながら長時間録画が可能な「LSR」を使うのは1割に満たなかったという。
最も多かったのは、最高品質の「DR」モードを使うユーザーで、約4割。「長時間録画するより、美しく見るほうがはるかに必要とされている」(ソニーマーケティングの栗田伸樹副社長)という日本のユーザーならではのニーズが浮き彫りになった。
テレビの大画面化が進めば、高画質へのニーズはさらに高まる。新機種ではCREASを搭載するなどして映像品質を高め、高画質を好むユーザーニーズに対応。引き続きCMに矢沢永吉さんを起用するなどし、松下、シャープと三分している国内市場で首位を狙っていく。
BDプレーヤーも投入
再生専用のBDプレーヤーも12月6日に発売する。ハイエンド「BDP-S5000ES」(29万4000円)とエントリー「BDP-S350」(オープン、実売予想価格4万5000円前後)の2機種。
北米ではBDプレーヤー市場が拡大し、「ワールドワイドでDVDがBDに置き換わるのは時間の問題」(ソニーの根本章二オーディオ・ビデオ事業本部長)という状況だが、国内市場ではレコーダーが強い。「現状ではレコーダーの数%程度だが、需要はあると思うので、これから大きくしていきたい」(栗田副社長)
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