「日本初の“にぎわっている”仮想空間に」――ニコッとタウンが正式版に
「日本初の“にぎわっている”仮想空間を目指す」――スクウェア・エニックス(スクエニ)の100%子会社スマイルラボは9月29日、2D仮想空間「Nicotto Town」(ニコッとタウン)の正式版を公開した。ユーザーが活発に行動するほどアバターアイテムが手に入りやすくなるという仕組みでサービスを活性化し、有料アバターアイテムや広告で収益を確保する計画だ。
ニコッとタウンは、Webブラウザで楽しめるFlashベースの仮想空間。アバターを操作して町を歩いたり、チャットしたり、トランプなどのカジュアルゲームをプレイしたり、ブログを書いたりできる。
サービスの核となるのは、仮想通貨で購入する洋服などのアバターアイテム。仮想通貨は無料版と有料版があり、無料版は、ゲームで勝ったりブログを書くなどするともらえる。
アバターアイテムは「4カ月かけてデザインし、縫い目も再現した」(スマイルラボの伊藤社長)という自信作。アイテムを重ね着したり、着飾ったほかのユーザーのアバターをほめる機能も備えた。ほめられると、仮想通貨が増える仕組みだ。
魅力あるアバターアイテムをそろえることで、ユーザーがアバターアイテムほしさにゲームや日記を積極的に使ったり、ほかのユーザーをほめるなど交流するようになり、サービスが活気づくと期待する。
「仮想空間はまず、にぎわっているということが大事。ニコッとタウンは、Second Lifeのように3Dでもなく、『モバゲータウン』のようにゲームがメインでもない。アバターアイテムで、おしゃれして交流することがメインだ」と伊藤社長は話す。
ゲームやブログでもらえる仮想通貨とは別に、現金で購入できる有料版の仮想通貨も10月末に導入する予定。有料版仮想通貨でしか購入できないアバターアイテムも販売する。
収益は有料アバターアイテムのほか、ゲーム上に掲載した広告などから得る計画。アバターのシステムを他社に提供したり、ほかの企業に仮想空間内の土地や建物を提供してキャンペーンなどに活用してもらうといった方法も検討している。
Nicotto Townのターゲットは「アバターが好きな10代の女性と、仮想空間サービスが好きな30代の男性」(伊藤社長)。α版を8月22日から9月5日までユーザー限定で公開していたが、10代女性と30代の男性が多かったという。
年内に10~15万ユーザー獲得を目指す。今後、携帯電話版サイトも提供していく予定だ。
スクエニの和田洋一社長は「ユーザーにいかに快適に過ごしてもらうかを考え、品質にこだわって開発した。非常に期待している」と話す。
ニフティは、サーバなどのインフラを提供したほか、集客やマーケティングで協力する。ニフティの和田一也社長も「これまでニフティはアバターのサービスに手を付けていなかったが、いいチャンスを得た」と期待。今後ブログサービス「ココログ」などで、ニコッとタウンのアバターを使っていきたいという。
発表会には、タレントの小倉優子さんが登場し、ニコッとタウンを体験。ネコの着ぐるみを着たアバターを操作して、町を歩いたり、ほかのユーザーに話しかけたりしていた。Nicotto Townでは正式版スタートを記念し、発表会時に小倉さんが着ていたピンクのワンピースを再現したアバターアイテムを配信している。
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