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Mozilla、Firefoxの位置情報把握アドオン「Geode」公開

» 2008年10月08日 08時21分 公開
[ITmedia]

 米Mozilla Corporationの研究部門Mozilla Labsは10月7日、ユーザーがアクセスを許可した場合、Webサイトがユーザーの現在位置情報を取得できる規格「W3C Geolocation Specification」を、Firefoxの次期版で採用する計画を明らかにした。MozillaはGPS、Wi-Fi、手動入力など、ユーザーが幾つかの手法やプロバイダーを選択できるよう、現在開発を進めているという。

 今後リリース予定のFirefox 3.1のβ版とモバイル版Firefox(コードネーム「Fennec」)のα版から、同規格を取り入れる計画だ。

 またMozillaは同日、位置情報機能を試してみたいユーザー向けに、Firefox 3のアドオンとして「Geode」を公開した。Mozilla Labsのサイトで無料でダウンロードできる。このアドオンを使うと、場所を移動するごとにお勧めのレストランが変わるなど、現在位置を基準にした情報を提供してくれる。

geode

 Geodeと、Firefox 3.1などに搭載されるGeolocationは、いずれもW3C API for Geolocationを用いており、同じJavaScriptコードを使用している。異なるのは、GeodeがWebベースの位置情報サービスプロバイダーのみを用いているのに対し、Firefox 3.1ではGPSなどサービスの種類とプロバイダーが選択可能になる点だという。

 Geodeが位置情報を求める通知を表示した際、ユーザーは現在位置の住所、周辺、市など、どのレベルまで情報をサイトに提供するかを選択できる。

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