ITmedia NEWS >
コラム
» 2008年10月30日 08時05分 UPDATE

Windows 7デビュー、その新機能は

Windows 7では「Jumplist」「Device Stage」などの新機能を追加し、電卓などにもリボンインタフェースを取り入れる。

[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK

 今日(11月28日)、米MicrosoftはProfessional Developer Conference(PDC)でWindows Vistaの後継を披露した。Windows 7の焦点はVistaとの類似性にあるが、ユーザーインタフェースはOfficeの特徴を取り入れている。

(筆者注:これは28日午前11時30分から午後1時30分ごろまでライブで書いたブログだ)

 同社はPDC初日の昨日、「Azure Services Platform」を発表した。Windows 7にも同社のWebサービス戦略の中で果たす役割がある。同社はWindows 7をこの戦略のフロントエンドとして位置付けている。

 今日、Microsoftは予定通りWindows 7のプレβを開発者に配布する。「われわれはいかにしてβ版にたどり着くのか」とMicrosoftのWindows&Windows Live Engineering部門上級副社長スティーブン・シノフスキー氏はPDCの基調講演で問い掛けた。プレβは機能がそろっておらず、今日披露されたユーザーインタフェースの要素などが含まれていない。β版は「来年初め」にリリースの予定だ。β版の登場時期が、来年のどの時期にMicrosoftがWindows 7をリリースするかを決めるだろう。シノフスキー氏はリリース時期は来年とは言わなかったが、わたしは7の進路はそうなると思っている。

 Microsoftのサービスの基盤となるのは、Windows Serverをクラウドコンピューティング向けに最適化したバージョン「Windows Azure」だ。クライアント版およびサーバ版Windowsはコード基盤の大部分が共通であり、Windows 7とWindows Server 2008 R2は同じカーネルを使っている。Microsoftは今日、Windows Server 2008 R2も発表した。

ah_7taskbar.jpg Windows 7のタスクバー

 そこでデスクトップからクラウドへと、Microsoftはエンドユーザー、IT部門、開発者に恩恵をもたらす機能とポテンシャルを統合している。Windows 7とWindows Liveサービス群の統合は強固になるだろう。

 開幕基調講演で、チーフソフトウェアアーキテクトのレイ・オジー氏は、この日の中心はクライアント、つまり「アウトサイドインビュー」だと語った。同氏は、Webが変化をもたらしていることを認め、「PCは再びWebに適応しつつある」が、今のPCとWebは「2つの別々の世界だ」と主張した。

 同氏はそれから、なぜPCが今も重要なのかを説明した。PCの重要性は、ユーザーにとって重要な情報を「リッチに作り出し、消費する」ことにあると主張、インターネットの役割を「電子メールアドレスとURLの間の合流点となる」と定義した。同氏は次に、携帯電話を取り上げた。「携帯電話アプリケーションの利点は、常に持ち歩けることだ」と主張。それを皮切りに、PCクライアント、携帯電話、Webに関する今日の発表につなげた。

 その後シノフスキー氏が壇上に上がり、Windows 7を紹介した。だがデモはWindows Experienceプログラム管理担当コーポレート副社長ジュリー・ラーソン−グリーン氏が行った。ラーソン−グリーン氏は新しいタスクバーを披露した。新タスクバーでは、Vistaのタスクバーで表示されるプレビューウィンドウが大きくなる。タスクバー上で開いているアプリケーションの順番を入れ替えたり、タスクバーウィンドウを操作したり、タスクバーウィンドウ間でコンテンツを動かすこともできるようになる。新機能「Jumplist」は、Wordで最近開いた文書にアクセスするなど、アプリケーションウィンドウに関連するユーザー固有のタスクを実行するためのポップアップメニューだ。

ah_jumplist.jpg Windows 7のJumplist

 ラーソン−グリーン氏は、複数のストレージデバイスをまたいでフォルダとファイルをまとめる「Libraries」と呼ばれる新しいファイルフォルダのモチーフをデモした。「Home Group」は新しいネットワーキング機能。いずれも検索とファイル管理機能を合わせた機能だ。新しいMedia Playerもある。Windows Media Player 11よりもかなりスリムに見える――いいことだ。

 「Device Stage」という新機能は、デバイス――携帯電話からプリンタまで――の管理を容易にするはずだ。Microsoftは職場と自宅のプリンタの切り替えに伴う混乱を取り除いた。Windows 7はネットワークが変わるたびにプリンタを切り替える。

 ガジェットはサイドバー以外にも置けるようになる。デスクトップをカスタマイズするための新しいデスクトップ・テーマツールが用意され、いら立たしいシステムトレイは変更される。どのアプリケーションをシステムトレイに置くのかを、ユーザーが決められるようになる。

 5月のD6カンファレンスで発表されたように、Windows 7はタッチスクリーンとジェスチャーをサポートする。この点はiPhoneとMacを思い起こさせる。

 「リボンインタフェースをWindowsに取り入れるべく、Officeチームと協力してきた」とラーソン−グリーン氏は言う。シノフスキー氏は、Microsoftは「15年ごと」に電卓や印刷のようなアプリケーションをアップデートすると冗談を言った。これらの機能はリボンを取り入れて刷新する。

 シノフスキー氏は「Windows Live Essentials」β版を発表した。「オプションでダウンロード提供する」ものであり、Windows Live Servicesと一緒に使うと「携帯電話、PC、Webにわたって完ぺきなコミュニケーションと共有の体験」を実現すると説明している。

ah_libraries.jpg Windows 7のLibraries

 驚いたのが、同氏が自分のWindows 7マシンを披露したことだった。1GHzプロセッサと1Gバイトメモリを搭載したネットブックだった。ブート後はメモリの約半分しか使えないが、それでもほとんどのネットブックにとってVistaが必要とするリソースが大き過ぎることや、この分野がホットなことを考えると、これ(7のネットブック対応)は重要だ。

 Microsoftは基調講演でほかにも多数の発表を行っており、追って取り上げる予定だ。携帯機器、PC、Web向けのアプリケーション/サービス開発を統合するLive Frameworkなどが発表された。

原文へのリンク

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.