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BD技術で高音質CD「Blu-spec CD」 SMEが開発

» 2008年11月05日 16時04分 公開
[ITmedia]

 ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は11月5日、Blu-ray Discの素材と製造技術を応用し、通常のCDよりも高品質な音が楽しめるという「Blu-spec CD」を開発したと発表した。

 CD-DA規格を満たしており、通常のCDプレーヤーで再生できる。クラシックやジャズなど60タイトルを、グループ会社が12月に発売する。

 BDのカッティング技術「Blue Laser Diode(BLD)カッティング」と、BD用に開発した高分子ポリカーボネートを採用して高音質化した。

 BLDカッティングはブルーレーザーを使ったカッティング技術で、極細微加工が可能。ビーム品質を高めたほか、半導体レーザーを利用してカッティングマシンの冷却効率を向上させ、ファンなどによる振動を完全に排除した正確なカッティングを実現したという。

 素材の高分子ポリカーボネートには、スタンパーに刻まれたピットを正確に転写でき、ジッターの低減を実現して音を鮮明に再生できるという。

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 ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルが、クラシックやジャズなど60タイトルを12月24日に発売する。価格は1枚組で2500円で、通常のCD1枚より715円高い。

 今後はアーティストやレコードレーベルと協調しながら、Blu-spec CDの採用を促進し、音楽ファンに新しい楽しみ方を提案していくとしている。

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