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» 2008年11月06日 18時47分 UPDATE

デジカメとプリンタが1つに 撮ったその場で印刷できる「xiao」

プリンタ一体型のデジタルカメラ「xiao」をタカラトミーが発売する。撮ったその場で印刷でき、インスタントカメラのデジタル版のようなイメージだ。

[宮本真希,ITmedia]
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 タカラトミーは、プリンタ一体型のデジタルカメラ「xiao(シャオ) TIP-521」を11月28日に発売する。手のひらサイズのコンパクトデジカメに、インク不要のプリンタを内蔵し、撮ったその場で印刷できる。同社が10年前に発売した世界最小のインスタントカメラ「xiao」のデジタル版だ。

 コンセプトは「写真は撮るより見る方が楽しい」。撮った写真をそのままにせず、プリントして共有する楽しさを改めて提案する。「こだわったのは、おもちゃ屋がカメラを作る意味。スペックを競うのではなく、遊び心が詰まったカメラを作った」と同社の富山幹太郎社長は話す。

 価格は3万4800円。専用フォトペーパーは20枚入りで880円。

名刺サイズの写真を本体でプリント

 1/2.5インチ有効500万画素のCMOSセンサーを搭載した縦型カメラで、単焦点レンズ(35ミリフィルム換算で39ミリ相当)を本体上部に備えた。

 下部のふたを開けてフォトペーパーをセットし、写真を撮影して印刷ボタンを押せば、印刷されたフォトペーパーが本体の底の部分から出てくる仕組みだ。プリント時間は1枚約45秒。

 フォトペーパーは5(横)×7.5(縦)と名刺ほどの大きさで、裏面はシールになっている。米ZINK Imagingが開発した「ZeroInk」技術により、インク不要でプリントできる「ZINK紙」を使う。薄い水晶の膜の上に保護ポリマーを重ねた紙で、熱を加えると発色する仕組み。約10年間劣化なく保存できるとしている。

 印刷解像度は313×313dpi。室内で撮影した写真をプリントすると、一般的なデジカメ写真に比べて少し色が薄く荒い印象だったが、光が多く当たる場所で撮影すればきれいにプリントできるという。


画像 表面
画像 ふたを開けると写真をプリントする専用紙が入っている
画像 裏面

 記録メディアはSDメモリーカード。SDカード対応の別のカメラで撮影した写真をプリントすることも可能だ。赤外線通信で携帯電話やデジタルカメラから写真データを受信し、プリントすることもできる。

 本体裏面に2.48インチ液晶ディスプレイを備えた。サイズは149.5(高さ)×74.5(幅)×25(奥行き)ミリ、重さは約294グラム(充電式バッテリー含む)。

「そんなにスペックが必要なのか? とあえて申し上げます」

 「写真を焼き増しすると約束して忘れたり、撮影してPCに保存するだけになっていませんか?」――同社デジタル事業統括本部IP事業チームの土肥雅浩チームリーダーはこう切り出した。

 「数年前までは写真をプリントしてみんなで見るのが楽しかった。カメラとプリンターが別々の製品として離れているから、写真の本当の楽しみを享受できない。デジタルカメラの画素数競争が続くなか、まったく違う“選ぶ基準”を提示する。そんなにスペックが必要なのか? とあえて申し上げる。『撮ったらすぐに出す』その価値にNO!と言う人はいない」――と土肥リーダーは強気だ。

 同社は1998年に日本ポラロイドと共同開発したポラロイドカメラ「xiao」シリーズを発売。国内で女子高生を中心に350万台、海外で1000万台売り上げた。“デジタル版”も同じブランドで売り込んでいく。

 プリクラに慣れ親しんでいる20〜40代の女性やファミリー層がターゲット。初年度は10万台の出荷を目指す。海外展開も予定しており、4〜5月に欧米で発売する。

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