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コラム
» 2008年11月26日 07時00分 UPDATE

オンラインコラボレーションの行く末:Google、Gmailでユニファイドコミュニケーションへ参入 (1/2)

Google Appsのプロダクトマネジャー、ラジャン・シェース氏は、Google Appsがメッセージング/コラボレーションソフトウェア分野のライバルであるMicrosoft、IBM、Ciscoからシェアを奪うことを狙った秘密計画の存在を否定しているが、Gmailの新しい音声/ビデオチャット機能は、Google Appsを本格的なユニファイドコミュニケーション/コラボレーションスイートに押し上げるものだ。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 Googleは、11月11日にGmail用の音声/ビデオチャット機能を発表し、5000万人以上のユーザーが利用するWebメールに新たな次元を追加した。

 電子メールの作成/送受信機能だけを備えたシンプルなWebメールアプリケーションとして2004年にスタートしたGmailは、Microsoft OutlookやWindows Live Hotmailよりも、Microsoft SharePointに近い存在となりつつある。

 Microsoft信奉者たちは、このような見方をあざ笑っているが、それにはもっともな理由がある。Google自身が認めているように、GmailはSharePointのような豊富な機能を備えていないからだ。コラボレーションを必要とするナレッジワーカーの要求を満たさなければならない企業のCIO(最高情報責任者)にとって、SharePointの魅力はそのきめ細かな機能性にある。

 しかし、音声/ビデオチャット機能が追加されたGmailが一部の企業のニーズを満たすのは間違いない。何千人ものユーザーがSharePointやIBM Lotusを利用している大企業よりも、比較的規模の小さな企業に訴求するだろう。Gmailの音声/ビデオチャット機能は基本的に、Skypeの軽量版ともいえるGoogle独自機能をWebベースのメッセージングシステムに組み込んだものだ。

 Webメールは進化しつつあり、Googleがそれを推進しているように見える。eWEEKでは最近、Gmailの音声/ビデオチャット機能についてGoogle Appsのシニアプロダクトマネジャーのラジャン・シェース氏にインタビューを行い、その点について話を聞いた。

 しかしシェース氏によると、GoogleはIBM Lotus SametimeやSharePoint、Cisco WebEx Connectを追いかけているのではなく、自社のメールプラットフォームのメッセージング機能を改善しようとしているだけだという。

 「そこには大きな違いがある。最大の違いは、GoogleはWebブラウザを通じて自社ブランドのユニファイドコミュニケーションを提供しようとしていることだ」とシェース氏は説明する。業界でそれを成し遂げた企業はまだないという。Gmailの音声/ビデオチャット機能は、Gmailをコアに据えたGoogle Appsがユニファイドコミュニケーション/コラボレーション分野の新たな挑戦者として出現したことを意味する。

 しかしIT部門の裏口からこっそりと侵入し、Google AppsによってSharePoint、Lotus、Ciscoのユーザーを横取りするという壮大な計画があるのだろうか。シェース氏はほかのGoogle Apps担当幹部と同様、その存在を否定し、次のように説明している。

 「Googleの最大の特徴の1つは、段階的に新機能を提供するということだ。コンシューマーあるいは企業顧客が3年後に何を望むかについて予測しようとするのではなく、あたかもエンドユーザーと対話しているような感じで開発を進めているのだ。多くの機能がこのような形で登場した」

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