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サイト売買市場が急拡大、2010年度には85億円規模に 矢野経済研究所

» 2009年01月13日 07時00分 公開
[ITmedia]
画像 国内のサイト売買市場規模の推移

 矢野経済研究所は1月9日、国内のサイト売買市場規模に関する調査結果を発表した。07年度の成約件数は270件、売買金額は13億円だったが、2010年度には1500件・85億円規模に拡大すると予測している。

 サイト売買市場とは、Webサイト単体の売買取引で、事業譲渡の際に行われるような、人的資源や大規模な事業内容を含めたWebサイト事業の移行取引は含まないと定義。昨年5月から12月にかけ、サイト売買サービス事業者や仲介業者に、面接と電話で調査した。

 08年度の国内のサイト売買市場規模は、成約件数が前年より85%増の500件、売買金額が同76.9%増の23億円になる見込み。今後は「参入企業による普及啓蒙活動や業界団体設立によるルール作り、人材育成などが実を結び、事情は順調に拡大していく」と予測する。

 主に2つのサイト売買の仲介パターンが形成されつつあるという。1つは、仲介業者が買い手に対し、コンサルティングなどを手厚く行うというもの。もう1つは、売り手と買い手をマッチングする場をWeb上に提供して引き合わせ、細かな契約などは双方に任せるというものだ。「後者のようなパターンがサイト売買のすそ野を押し広げており、今後の拡大が期待される」(同社)

 課題として、サイト売買を仲介する際の成果報酬の適正化や、サイト売買のための査定基準の標準化、業界全体の信頼向上などを挙げている。

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