セイコーエプソンは10月27日、明るさが6000ルーメン以上の大型高光束プロジェクターの新製品を11月から順次発売し、同市場に参入すると発表した。同社はプロジェクター市場でトップシェアを維持しているが、高光束モデルの発売は初めて。同社によると、高光束モデルは台数規模は小さいながら金額ベースで国内市場の14%を占めており、高画質化した新製品投入でトップシェア獲得を目指す。
新製品は「EB-Z8000WU」(11月下旬発売)と「EB-Z8050W」(12月下旬発売)。それぞれオープン価格で、実売予想価格はEB-Z8000WUが220万円前後、EB-Z8050Wが120万円前後。
製品名 | 解像度 | 明るさ(ルーメン) | 重さ | 実売予想価格 | 発売予定時期 |
---|---|---|---|---|---|
EB-Z8000WU | WUXGA | 6000 | 約22キロ | 220万円前後 | 11月下旬 |
EB-Z8050W | WXGA | 7000 | 約22キロ | 12月下旬 | |
大型高光束プロジェクターは、講堂や大会議室など大人数が集まる場での利用を想定し、明るさを高めた常設型モデル。EB-Z8000WUは、3LCD方式では世界初というWUXGA(1920×1200ピクセル)に対応。フルHD以上の高解像度を実現したほか、独自技術による液晶パネルの搭載でコントラスト比も5000:1に高めた。両モデルとも同社のホームプロジェクター用技術「シネマフィルタ」をビジネスモデルで初めて搭載し、ホームプロジェクターと同等の色再現性を実現したという。
液冷機構の採用で動作温度を抑えるなどして信頼性を高めている上、購入後3年間の保証を付けて安心感を高めたとしている。
同社は14年間連続で国内プロジェクター市場のシェアトップを維持しているが、5000ルーメン以上の高光束モデル投入は初めて。「商品そのものの良さに加え、使いやすさや扱いやすさ、アフターサービスが重要」とみて、3年間保証などを売りに販売パートナーと連携して拡販を図っていく。来年度に同モデル市場で30%以上のシェア獲得が目標だ。
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