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コラム
» 2010年01月13日 11時41分 UPDATE

「Nexus One」の直販はGoogleのハードウェアビジネスの幕開けなのか (1/2)

Nexus Oneは、Googleが今後販売する多数の携帯端末の第一弾で、モバイルハードウェア事業を収益の重要な柱に育て上げることが同社の目標だとするアナリストも。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 Googleの「Nexus One」は、同社がモバイル検索とディスプレイ広告、さらにはクリックツーコール広告を何百万人ものスマートフォンユーザーに届けるための手段であるとみるアナリストは多い。

 米BroadPoint AmTechのアナリスト、ベンジャミン・シャクター氏もその1人だ。Googleは認めないだろうが、同社はGoogle Webストアを中心としたモバイルハードウェアビジネスを構築したいと考えているのではないかとシャクター氏は推測する。GoogleはこのWebストアを通じて、Nexus Oneおよび将来のAndroidベース端末を販売する。

 現時点では、Nexus Oneの店頭販売は行われていない。Googleは最終販売責任を持つ販売業者として、HTCが製造したAndroid 2.1ベースのNexus Oneを自社のWebサイト上でオンライン販売している。SIMロックフリーの端末価格は529ドル。T-Mobileとの2年契約で購入する場合は179ドルとなっている。米iSuppliによると、Nexus Oneのハードウェア部分のコストは174.15ドル

 シャクター氏は1月6日付の調査メモで、Nexus Oneスマートフォンは、Googleが今後販売する可能性のある多数の携帯端末の第一弾になるものだと指摘し、「Googleは口には出さないが、モバイルハードウェア事業を収益の重要な柱に育て上げることが同社の目標だと思う」と述べている。

 「モバイル分野はGoogleの関心をそそるのに十分大きな市場であり、ここで成功すれば、同社はNetbookやタブレットといったハードウェアも投入しようという気になるかもしれない。1月5日はGoogleの長期的なモバイル市場戦略がスタートした日だ」(シャクター氏)

 しかし1月5日のNexus One発表会で行われた質疑応答では、Googleで製品管理を担当するマリオ・ケロス副社長は「Nexus Oneの小売り事業は重要だが、これは“販売チャネルの1つ”にすぎず、ほかのチャネルをリプレースすることを狙ったものではない」と述べた。

 Androidの技術担当副社長アンディ・ルービン氏は、GoogleがHTC製ハードウェアで金もうけをしようとしているのではないかという質問には直接答えず、「端末の販売で多少の利益が出る可能性はあるが、われわれはそれを狙っているわけではない」と語った。

 「われわれの主要なビジネスは広告だ」とルービン氏は話す。「このスーパーフォンというカテゴリーは、インターネットにアクセスするための素晴らしい手段というだけであり、当社本来の広告というビジネスモデルがそれに付随する。Googleの素晴らしいエクスペリエンスを求めるユーザーが当社のWebストアを訪れて端末を購入することで、当社の広告モデルが促進されるという仕組みだ」とルービン氏は説明する。

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